バーコードリーダーでは、小型固定式のプロダクトラインに高度な画像処理機能を搭載しながら狭いスペースに設置できるコンパクト設計の「DataMan 70」シリーズを追加。同製品にはHotbarsおよびIDQuickアルゴリズムを採用した高性能1D Maxを搭載し、1次元バーコード、2次元バーコードを素早く確実に読み取ることが可能だ。4つ搭載した高出力LED照明により、長いワーキングディスタンスと大きな被写真深度にも対応。低速でも高速でも使用できる。
「DataMan 70シリーズは同社のバーコードリーダーの中での汎用機であり、低価格帯製品の位置付けだが「レーザースキャナーではなく画像式であり、故障原因となる駆動部がない。そのため高い耐久性に優れている。また、線ではなく面で捉えることで安定した高性能を発揮する他、コンパクトサイズであるため、リーダーの設置スペースを簡単にリプレースなどができる」(同社)と特徴を強調する。
主な用途は医薬品、飲料品・食品、物流、自動車、エレクトロニクスなど幅広い分野を見込む。「飲料品などは高速でボトルが生産ラインに流れるが、それらにも適応可能。また自動車業界向けでは帳票や看板など手差しのアプリケーションにも対応する」(同社)。
さらに、エレクトロニクス業界向けにはトレーサビリティーを実施し、損傷や貼り付けミスのラベルによる廃棄を減らすことなどに用いられており、「バーコードの傷、汚れなどに対しても設定の変更なしに高い読み取り率を実現した」(同社)としている。なお、同シリーズにはエレクトロニクス業界や、化学業界向けに対応した、ESD保護(静電気放電を保護する)タイプの製品のラインアップも予定しているという。
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