アンシス・ジャパンは「第28回 設計・製造ソリューション展(DMS2017)」に7年ぶりに出展し、解析初心者でも簡単に本格的な解析機能が活用可能な「ANSYS AIM」の価値を訴求した。
アンシス・ジャパンは「第28回 設計・製造ソリューション展(DMS2017)」(2017年6月21〜23日、東京ビッグサイト)に7年ぶりに出展。汎用CAEソフトウェア「ANSYS AIM」をアピールし、設計者CAEの時代がいよいよ本格化しつつあることを訴えた。
「ANSYS AIM」は、構造、流体、熱、電磁界解析を1つのプラットフォームにまとめ、マルチフィジックス解析が可能なCAEツールである。専任の解析技術者でなくても本格的な解析が行えることが特徴で、アンシス・ジャパンでは、設計者が設計の初期段階でCAEを活用できるようにする「設計者CAE」を具体化する製品として提案を進めている。
製品開発のフロントローディング化などに注目が集まる中、設計者CAEの実現は以前から訴えられてきたが、なかなか普及が進まなかった。その要因として「解析ツールが設計者が活用するにはまだまだ難しかった。また、複数のツールを簡単に使えるようなインタフェースがなかった」(アンシス・ジャパン担当者)と要因を述べる。
「ANSYS AIM」は、これらを解決するために進化を遂げてきたツールで2016年9月にリリースした「ANSYS AIM 17.2」のリリースで一気に操作性の向上を実現した。構造、流体、熱、電磁界解析を1つのプラットフォームにまとめ、GUI(グラフィカルユーザーインタフェース)を解析初心者でも使いこなせる向けに分かりやすく作りこんでいる。
従来のマルチフィジックス解析では結局は複数のツールを行き来しなければ解析できないケースが多かったが、「ANSYS AIM」では個々のツールはプロ解析者が活用するものと同じコアエンジンを採用し同様の精度で解析できる。一方で、一部で複雑な機能の制限やガイド機能を充実させることで、解析初心者でも使えるようにした。
実際の解析の画面でも、画面にデータパネルやワークフローが表示され、必要な情報入力やインポートなど必要な項目が全て赤いアラートマークで表示。これらのアラート部分を1つずつ入力していくだけで、解析の準備が完了する。またマルチフィジックスの場合はそれぞれの解析ツールにおける相関性などが理解しにくかったが、常にフローチャートを画面下部に表示しており、設定を変更した場合の影響範囲などを簡単に把握できる。
実はアンシス・ジャパンのDMSでの出展は7年ぶりになるという。その理由が「今まではDMS展の来場者の多くを占める設計者が使いこなせるツールでは必ずしもなかった。今回は『ANSYS AIM』の進化により、設計者でも使いやすいツールとすることができたため、あらためて『設計者CAE』の価値を打ち出せる。そのために出展した」(同)としている。
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