「マシンフェア」では2016年の日本国際工作機械見本市(JIMTOF)で披露した「コネクトプラン」などを中心に、デモを行う43台の稼働状況を見える化した他、オークマアメリカと結び、PREDIXにより米国工場の稼働状況などが見える様子も紹介した。
「コネクトプラン」は、工場内の機器の情報をインターネットに安全に接続し、工場や機械の稼働状況を遠隔地でも見える化することで工場のスループット最大化などを実現する総合的な仕組みである。オークマではそのための接続用の機器なども準備している。
まず、ネットワーク接続用には「OKUMA NETBOX suite-S」を用意。これにはファイアウォール機能や不正接続防止機能などが内蔵され、セキュアに機器をインターネットに接続することが可能である。「OSP suite」対応機種であれば、そのまま接続が可能である他、ファナック製の機器や米国製造技術協会(AMT)が主導する工作機械向けのオープン通信規格「MT Connect」などにも対応している。
一方で、古い機器については、そもそもの工作機械におけるデータ取得や通信との接続が難しいという場合があるが、その場合には稼働状況だけを簡単に取得できる「OKUMA NETBOX suite-C」を用意している。さらに現状では非対応の他社製の通信プロトコルに対応するための「OKUMA NETBOX suite-P」なども用意。「つながる工場」実現のための機器群の整備を進めてきている。オークマ 営業本部 マーケティング室 室長の伊藤健二氏は「誰でも簡単に接続するだけで加工の記録を付けることができる。レコーディングダイエットと同じで、記録を残すだけで次の改善へとつなげることが可能である。トレーサビリティーや信頼性の強化にもつなげられる」と価値について述べている。
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