大手電子部品メーカーが新たに高速データベースマシンを導入製造IT導入事例

日本オラクルは、同社の高速データベースマシン「Oracle Exadata Database Machine」を村田製作所が導入し、生産、販売、物流管理などの基幹システムのIT基盤を統合したことを発表した。

» 2017年05月30日 09時00分 公開
[MONOist]

 日本オラクル(オラクル)は2017年5月11日、同社の高速データベースマシン「Oracle Exadata Database Machine(Oracle Exadata)」を村田製作所が導入し、生産、販売、物流管理などの基幹システムのIT基盤を統合したことを発表した。

 村田製作所では、グローバル生産の拡大や合併、買収を進める中で、社内で扱うデータ量やシステム利用者の増大により、従来のメインフレームシステムの処理速度低下やコスト増加などの課題が発生していた。また、データ量増大に起因する夜間バッチ処理の実行時間長期化という問題を解消する必要性にも迫られていた。

 同社では従来のシステムと同等以上の信頼性を持ち、処理量増大にも対応可能なシステム基盤を構築するため、新たにOracle Exadataの導入を決定。また、Oracle Exadataを4台導入することで、検証環境や災害対策環境も含めた堅牢なデータベース基盤を構築した。新システムは「Oracle Database 12c」上で稼働し、プライベート・クラウド環境やハイブリッド・クラウド環境への移行を実現する。

 Oracle Exadataの選定に当たっては、事前検証で夜間バッチ処理性能の30%向上が見込まれたこと、データ量の急激な増大にも耐えうる性能を持つことがその理由となった。拡張性や可用性、さまざまなデータベース処理が共存できる点も評価された。

 導入/移行に際してもオラクルが支援し、データベースのテストツール「Real Application Testing」を活用することで、2カ月という短期間でテストおよびチューニング作業を完了した。システム運用には、予防的監視や問題発生時のサポートサービスを提供するオラクルの「Advanced Customer Services」を活用する。

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