ウフルはARMと「mbed Cloud」のライセンス契約を締結した。ウフルでは今後「mbed Cloud」をベースに独自の機能を付加したサービスを提供することが可能となる。
ウフルは2017年5月25日、英国ARMと同社がIoT向けに提供している「mbed Cloud」のライセンス契約を締結したと発表した。
「mbed Cloud」はIoT向けクラウドプラットフォームで、ARMプロセッサコア搭載デバイス向けに最適化された「mbed OS」と連携することで、個別のIoTデバイス管理をセキュアに行える。
ウフルは今回の契約により「mbed Cloud」をベースに独自の機能を付加したサービスを提供することが可能となる。IoTで価値を実現するには、現場に近い領域で情報の選別や制御などを行うエッジコンピューティングが重要だとされているが、ウフルでは「mbed Cloud」を活用することで、デバイス側のソフトを更新しハードを変えずモノやサービスが進化し続ける「分散・協調・自律型」モデルが実現可能になるとしている。
具体的には、ARMの協力のもとエッジとクラウドの協調分散制御に必要なアセットの実装や設定、管理を自動化するサービスをウフルが提供するIoTオーケストレーションサービス「enebular」上で開始する。2017年夏頃に計画を発表予定とする。また、「mbed Cloud」の開発者コミュニティーの積極的な拡大に貢献していく方針だ。自治体など利用側を巻き込んだIoTハッカソンなどの企画を進め、IoTおよびエッジデバイスなどを連携させたユースケースの拡大を図っていく。
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