退職意向の社員に引き留め交渉をしたことがある企業は65%キャリアニュース

人事担当者向け中途採用支援サイト「エン 人事のミカタ」が、「カウンターオファー(退職希望者への引き留め交渉)」に関するアンケート調査結果を発表。カウンターオファーをしたことがあると65%の企業が回答した。

» 2017年05月15日 12時30分 公開
[MONOist]

 エン・ジャパンが運営する人事担当者向け中途採用支援サイト「エン 人事のミカタ」は2017年4月27日、「カウンターオファー(退職希望者への引き留め交渉)」に関するアンケート調査結果を発表した。

 調査対象は同サイトを利用している企業で、そのうち775社から回答を得た。「過去に退職意向の社員にカウンターオファーをしたことがありますか」と尋ねたところ、65%の企業が「はい」と回答した。

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 続いて、カウンターオファーをしたことがある企業を対象に、引き留めた理由を尋ねた。その結果、「退職意向の社員が優秀」(72%)がトップとなった。次いで「育てた人材を手放したくないため」(61%)、「新規の人材採用が困難なため」(44%)となっている。

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 カウンターオファーをしたことがない企業に、しない理由を尋ねたところ、「長期的な解決策ではない」(59%)が最多。「去るものは追わない風土」(55%)と回答した企業も多かった。具体的なコメントとしては、「他の社員のモチベーションを下げかねない」「残留してもらったとしても、本人の意欲が保つとは思えないため」などが寄せられている。

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引き留め成功率は「20%以下」が6割

 次に、カウンターオファーをした際、退職意向の社員に対してどのような条件を提示したかを尋ねた。結果、最も多かったのが「他部署への異動」(37%)、次が「昇給」(21%)だった。

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 また、社員が退職を留まるおおよその成功確率を尋ねたところ、「0%」が15%、「1%〜10%」が28%、「11%〜20%」は18%となっており、「20%以下」に該当する回答が61%に上った。カウンターオファーが成功しない理由には、「(転職先の方が待遇が良く)昇給を提示しても引き留められない」「優秀な社員ほど退職意向も堅く、理由も真っ当なため説得が難しい」などが挙がった。

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