リコーが国内生産体制を見直し、埼玉工場を閉鎖:製造マネジメントニュース
リコーは、国内生産拠点の見直しを行い、生産・設計関連会社であるリコーインダストリーおよびリコーテクノロジーズの埼玉事業所を2018年3月に閉鎖する。
リコーは2017年2月7日、グローバル生産戦略の一環として、国内生産拠点とその役割を見直し、生産・設計関連会社であるリコーインダストリーおよびリコーテクノロジーズの埼玉事業所(埼玉県八潮市)を、2018年3月に閉鎖することを発表した。
リコーグループにおいて、リコーインダストリーは事務機器、光学機器、印刷機器、機械装置とこれらの消耗品の製造と販売を担っており、リコーテクノロジーズは事務機器、光学機器、印刷機器の周辺機器、消耗品の開発・設計および販売を担っている。埼玉事業所はこれら2社の拠点として事務機器や周辺機器の生産・設計を担っていた。従業員数は2017年1月1日時点で270人。
埼玉事業所の閉鎖に伴い、同事業所の生産機能はリコーインダストリー本社事業所(神奈川県厚木市)と、リコー 環境事業開発センター(静岡県御殿場市)に移管される。また、設計機能は株式会社リコー テクノロジーセンター(神奈川県海老名市)に移管する予定だ。
再編により、グローバル生産体制における位置付けをより明確化。国内拠点のマザー化を推進する他、次世代生産システム構築を加速させていく方針だという。
- 鶴岡工場の閉鎖を決定したルネサス作田会長、「まだ人・モノが多い」
ルネサス エレクトロニクスの会長兼CEOに就任した作田久男は、「まだ人・モノが多い。大げさに言うと、(ルネサス テクノロジとNECエレクトロニクスの)トータルの売上高が1兆8000億円だったころと比べて、今の売上高レベルで考えれば3分の1くらいまでに減らさなければならない」と述べた。
- 豪州の自動車生産が全滅へ――最後の砦・トヨタも2017年に撤退
トヨタ自動車は、2017年末までにオーストラリアでの車両・エンジンの生産を中止すると発表した。この撤退によりオーストラリアでは自動車を生産する企業はなくなることになる。
- レタスを作る半導体工場!? 植物工場は製造業を救う切り札になるのか
「半導体生産からレタス生産へ」驚きの業態変化を遂げた工場がある。富士通セミコンダクターの会津若松工場だ。富士通では植物工場へのICT提供などを行ってきたが、ついに自ら野菜生産に乗り出し、2014年2月から低カリウムレタスの出荷を開始する。製造業およびICT企業としてのノウハウを野菜生産に注入する植物工場は、製造業が託すべき未来になるのか。現地取材を通してレポートする。
- 海外展開でもうかる企業は一部だけ!? 日系企業が国内生産にこだわるべき理由
長年生産管理を追求してきた筆者が、海外展開における「工場立地」の基準について解説する本連載。4回目となる今回は、あらためて日本国内での生産の価値とその可能性について解説する。
- サービスのグローバルマザー工場へ、生産撤退後に生きた日本の現場力
2002年にパーソナルコンピュータの開発生産事業から撤退し、NEC製のPCやマザーボードの保守サービスサポート事業に転換したNECパーソナルコンピュータ群馬事業所。同事業所はNECおよびLenovo製品のサポートサービスの戦略拠点として存在感を高め、グローバルマザー工場としての役割を担おうとしている。
- 老舗が生んだ革新、“全天球カメラ”誕生の舞台裏
“360度の空間を撮影するカメラ”として新たな市場を切り開くリコーの全天球カメラ「RICOH THETA」。そのアイデアはどこから生まれ、そしてそれを形にするにはどんな苦労があったのだろうか。革新製品の生まれた舞台裏を小寺信良氏が伝える。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.