「fabcross for エンジニア」が「エンジニアの実態」に関する調査結果を発表。電気・機械系エンジニアは給与よりもやりがいを大事にし、ソフト系エンジニアの転職活動経験者は事務系社員の半分ほどで、転職に消極的だと分かった。
エンジニアのためのキャリア応援マガジン「fabcross for エンジニア」は2017年1月10日、「エンジニアの実態」に関するアンケート調査結果を発表した。
調査対象は、製造業で働く電気・機械系エンジニア、ソフトウェア系エンジニア、一般企業で働く事務系会社員。各グループとも320人に同じ質問をした。
仕事に対する思いを尋ねたところ、「自分の仕事に誇りを持っている」に「当てはまる」(非常に当てはまる/やや当てはまるの合計)と答えた比率は、電気・機械系エンジニアが48.2%、ソフトウェア系エンジニアが42.5%、事務系会社員は37.8%だった。
「給与・待遇よりも仕事のやりがいを大事にしたい」については、ソフトウェア系エンジニアと事務系会社員は、「当てはまらない」が「当てはまる」を上回った。「当てはまる」の方が優勢だったのは、電気・機械系エンジニアのみで、電気・機械系エンジニアは給与よりもやりがいを大事にすると言えそうだ。
PCやキーボードについても尋ねた。「Wordよりもテキストエディタを使いたい」という設問では、ソフトウェア系エンジニアの48.7%が「当てはまる」と回答。ソフトウェア系エンジニアは、「キーボードにはこだわりがある」と答えた人の割合(29.4%)も、他の2グループに比べて多かった。
転職活動経験については、「ここ1年以内に転職サイトで求人情報を探したことがある」に「当てはまる」と回答した割合は、電気・機械系エンジニアが21.3%、ソフトウェア系エンジニアは18.5%、事務系会社員が22.8%だった。
「ここ1年以内に他社の求人に応募するなどの具体的な転職活動をしたことがある」と回答したのは、電気・機械系エンジニア11.0%、ソフトウェア系エンジニア7.9%、事務系会社員15.3%となっており、ソフト系エンジニアは直近1年での転職活動経験者が事務系会社員の約半分だった。転職活動をあまりしない傾向にあるエンジニアの中でも、特にソフトウェア系エンジニアは転職に消極的なことが明らかになった。
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