今回の東京オートサロンで、ダイハツ工業は4つのテーマのカスタマイズで、合計11台のコンセプトカーを出展した。「スポーツモデルだけでなく、カスタム、山や海での趣味、(東京オートサロンでは出展していないが)商用車まで、フルラインアップで対応でき、実用性やエコ以外のクルマも選べるメーカーであることをアピールする」(藤下氏)ためだ。
フルラインアップをそろえる幅広さを武器に、トヨタ自動車の小型車を担う存在として生き残っていきたいと藤下氏は話した。「小さいクルマ(軽自動車)から大きいクルマ(小型車)を作ることができるのは、ダイハツとスズキだけだ。小さいクルマを作る時に価格と性能、楽しさのバランスを取れる強みは、日本国内だけでなく、新興国を含め海外でも生きる。小型車を作る上で、大きいクルマ(中上位セグメント)を小さく落とし込むだけではできないことが必ずある」(藤下氏)。
藤下氏が室長を務めるブランド・DNA室の「DNA」は、「ダイハツ・ならでは・新しく」と、遺伝子のDNAをかけている。「ダイハツならではの強みをDNAとして残すだけでなく、今の時代に新しいモノとして出していきたい。それをもっと明確に皆さんに分かってもらえるようにしたい」(藤下氏)。ホットハッチのDNAはどのように引き継がれていくのか。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.