三菱自動車の「eKスペース」と、日産自動車に供給している「デイズ ルークス」がマイナーチェンジを受けて2016年12月21日に発売された。フロントデザインには、両社の特徴であるデザイン表現をそれぞれ取り入れて大幅に変更した。
三菱自動車が軽自動車の燃費測定試験で行った不正を公表してから8カ月。三菱自動車の「eKスペース」と、同社が日産自動車にOEM供給している「デイズ ルークス」がマイナーチェンジを受けて2016年12月21日に発売された。
フロントデザインには、両社の特徴であるデザイン表現をそれぞれ取り入れて大幅に変更した。車両価格はeKスペースが123万円から、デイズ ルークスが130万円から。JC08モード燃費値は、ターボエンジン搭載グレードが改善したのを除いて一部改良前と同じだ。
フロントデザインは両社独自のデザインコンセプトを採用して変更しており、姉妹車ではあるが差別化が進んでいる。eKスペースの標準モデルは、丸みのある親しみやすいデザインとし、カスタムモデルには三菱自動車がSUV「アウトランダー」から取り入れ始めたデザインコンセプト「ダイナミックシールド」を採用した。同コンセプトは、歴代の三菱車が持つ機能性を示すブラックフェイスや、乗員とクルマを守るプロテクターを表現している。ダイナミックシールドの採用に加え、メッキバーで存在感を高めた。
デイズ ルークスのカスタムモデルは、日産自動車のデザイン言語である「Vモーショングリル」を取り入れた。また、大胆な開口デザインのバンパーにより、プレミアム感と存在感を強調した。標準モデルにも、Vモーションをモチーフとしたグリルを採用している。
今回の一部改良に合わせて、日産自動車の関連会社であるオーテックは、「マーチ」「ノート」に展開しているカスタムモデル「ボレロ」をデイズ ルークスにも設定した。
JC08モード燃費はeKスペース、デイズ ルークスともに、一部改良前の2016年6月21日に国土交通省に届け出た燃費値と同じ。ベースモデルの2WD(二輪駆動)が22.0km/l(リットル)、4WD(四輪駆動)が21.8km/lとなる。
ターボエンジン搭載グレードは、減速中に時速13km以下になるとエンジンを停止してガソリンの消費量を抑えるコーストストップ機能を追加した。これによりガソリン消費量を抑える。JC08モード燃費は、一部改良前と比較して燃費が0.2km/l改善し、2WDで22.2km/l、4WDで20.4km/lとなった。
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