GEデジタルは「JIMTOF2016」において、協業したオークマブースでIoTプラットフォーム「PREDIX」をアピールした。
GEデジタルは「第28回日本国際工作機械見本市(JIMTOF2016)」(2016年11月17〜22日、東京ビッグサイト)において、協業したオークマブースでIoTプラットフォームである「PREDIX」を紹介した。
GEデジタルとオークマは2016年11月14日に協業を発表したばかり。オークマ製品にGEが展開する産業用IoTプラットフォーム「PREDIX」を組み込むとしている※)。実際にJIMTOF会場では、オークマのCNCである「OSP」上にGEの工作機械向けの稼働監視アプリケーション「PREDIX Machine」をインストールして、JIMTOF内の工作機械や、日本の愛知県にある工場の工作機械の稼働状況、米国工場の稼働状況を一元的に見えるようにした。
※)関連記事:オークマがGEと協業、産業用IoTでPREDIXを採用へ
GEデジタル リージョナルマネージャーの沢近房雄氏は「そもそもPREDIXはGEの工場で使用する工作機械などを一元的に監視や管理したいというところから始まっている。ユーザーとしてのGEの立場としては、それぞれの工作機械がバラバラの情報プラットフォームで動くよりも1つのプラットフォームで動いてくれた方がありがたい。今回はオークマに採用してもらえたが、他の工作機械メーカーにも積極的にPREDIXの採用を働きかけていきたい」と述べている。
今回のPREDIX Machineは、CNCへのインストールそのものは無料である。さらにインストールしてネットワーク接続すると「最短で数分レベルで稼働監視が可能だ」(沢近氏)としている。これらを無料で提供する中、GEデジタルではどのように収益を確保するつもりなのだろうか。
GEデジタルでは、同プラットフォーム上で用意した、ノウハウや機能などをアプリやサービスとして提供し、ここで収益を取ることを考えているという。「現状だけを見るとできることは限られるが、予兆保全などニーズの高い機能なども見えてきている。さらにこうした機能などを拡張していけば、収益を確保していける」と沢近氏は語る。今後は工作機械や製造装置などへの導入を広げ、共通基盤としてのポジションを確保していく方針である。
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