AI技術の共通基盤を用いたデバイス連携サービスの合同実証実験を開始製造ITニュース

NTTグループ6社は、同グループのAI関連技術「corevo(コレボ)」を用いて、さまざまな分野・業界で実証実験を開始する。コミュニケーションロボットを中心としたデバイス連携サービスの有効性を検証し、ロボット関連ビジネスを一層加速させる。

» 2016年08月10日 09時00分 公開
[MONOist]

 日本電信電話(NTT)、NTTデータ、東日本電信電話(NTT東日本)、西日本電信電話(NTT西日本)、NTTコミュニケーションズ(NTT Com)、NTTドコモの6社は2016年7月25日、NTTグループのAI関連技術「corevo(コレボ)」を用いて、さまざまな分野・業界で実証実験を開始すると発表した。

 corevoは、音声音響処理や機械学習、各種デバイスとのインタラクション技術を中心とするNTTグループのAI関連技術。今回の実証実験では、クラウド上の共通基盤に実装した同技術をNTTグループ各社が共用し、広範囲な分野・業界において、受付や案内業務を中心にデバイス連携サービスを適用させる。その有効性などの検証と課題抽出を合同で進めることで、corevo関連技術の改善効率化を図り、ロボット関連ビジネスをより一層加速させるのが狙いだ。

 各社の取り組み内容は、以下の通り。

 NTTは、corevo関連技術を、クラウドを介してNTTグループ各社およびパートナー企業に提供。NTTデータは、ロボットやセンサーの連携と、収集したデータを統合的に処理する「クラウドロボティクス基盤」を提供する。

 これらの共通基盤を活用し、NTT東日本では、新宿で開催されるイベントと連携して、地域振興につながるデバイス連携サービスの実証実験を、NTT西日本では、多言語での対応が可能な観光案内用デバイスと連携させた観光案内支援ソリューションの検証を実施する。

 さらにNTT Comは、コミュニケーションロボットを活用した介護施設および小売店向けサービスの実験を、NTTドコモは、自治体における高齢者福祉サービスにおいて、健康指導をサポートする実証実験を行う。

 NTTグループでは、今回の合同実証実験を皮切りに、コミュニケーションロボットを中心としたデバイス連携サービスの普及と改善に取り組み、2016年度下期以降、新たなロボット関連ビジネスの創出を目指すとしている。

photo 各社の取り組み内容

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