転職人気企業ランキング2016――働き方について発信する企業が注目集めるキャリアニュース

転職サービス「DODA(デューダ)」が「DODA転職人気企業ランキング2016」の結果を発表。「転職したい会社」1位のグーグルをはじめ、新しい働き方、多様な働き方に関して発信する企業が注目され、前回ランキングから順位を上げている。

» 2016年06月14日 11時00分 公開
[MONOist]

 インテリジェンスが運営する転職サービス「DODA(デューダ)」は2016年6月6日、「DODA転職人気企業ランキング2016」の結果を発表した。

 調査の対象者は、正社員として就業している22〜39歳の男女5163人。「転職したい会社」を調査したところ、1位グーグル、2位トヨタ自動車、3位ソニーとなった。2015年の前回ランキングではグーグルが2位、トヨタ自動車が1位であり、今回順位が入れ替わった。

 グーグルは前回調査時と比べ、「専門性やスキルを高められそう」「ワーク・ライフ・バランスの実現ができそう」「働く環境・設備がよさそう」を転職したい理由に挙げた人の割合が増えている。同社は2015年7月に、人事トップが著書「WORK RULES!」で人事・採用の仕組みを公開。さまざまなメディアで先進的な働き方が取り上げられた。そうした働き方やそれを可能にする環境に魅力を感じる人が多かったことが、1位獲得につながったと言えそうだ。

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働き方について発信する企業がランクアップ

 前回からランクアップした企業を見てみると、カフェテリアや託児所、フィットネスクラブなどの施設を充実させた新本社への移転がニュースになった楽天が6位(前回11位)、「ワーク・ライフ・バランスの実現ができそう」という投票理由が多い資生堂は8位(同9位)と順位を上げている。

 ほかにも、2017年度から1日の所定労働時間を20分短縮すると発表した26位の味の素(前回42位)や、朝型勤務へのシフトを導入する28位の伊藤忠商事(同36位)、「働き方改革」が注目を集めた42位のカルビー(同78位)など、より働きやすい環境整備に取り組む企業への人気が高まっているようだ。

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 業種別では、前年からほぼ首位に変動がない中、「公共/その他」で宇宙航空研究開発機構(JAXA)、「建設/不動産」で三井不動産が、前回の2位から1位に浮上している。

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 ライフスタイルの多様化が進み、企業選びの際に「働きやすい企業かどうか」がより重視されるようになっている。同時に、新しい働き方、多様な働き方に関して発信する企業も増えてきた。今回のランキングは、そうした動きへの注目度が反映された結果となった。

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