PTCは、年次ユーザーカンファレンス「LIVEWORX 2016」において、PLMツール「Windchill」などで集約したさまざまな情報を、エンジニアの業務分担ごとに活用できるようにしたアプリプラットフォーム「PTC Navigate」を紹介。今後は、PTC Navigateを工場向けにも展開していく方針だ。
PTCは、年次ユーザーカンファレンス「LIVEWORX 2016」(2016年6月6〜9日、米国マサチューセッツ州ボストン)において、同社のPLMツール「Windchill」などで集約したさまざまな情報を、エンジニアの業務分担ごとに活用できるようにしたアプリプラットフォーム「PTC Navigate」を紹介した。
PLMがBOMやPDMから進化し、設計から生産に至るまでさまざまな情報を管理できるようになる中で、PLMに集積された情報を有効に活用できていないという課題が出てきた。この課題に対して、「Roll-Based Access(役割ベースのアクセス)」という考え方を基に、IoTアプリ開発プラットフォームである「ThingWorx」を使って開発したのがPTC Navigateだ。
IoTから得られるセンサーデータと同様に、PLMから得られる製品開発に関わる情報は膨大だ。このビッグデータの中から、製品開発に携わる各技術者が必要とする情報だけを抽出し、容易に確認できるアプリプラットフォームとして仕上げた。既に一部機能は2016年2月に発表した「Windchill 11」に採用されている。
LIVEWORX 2016では、PTC Navigateを工場での生産やオペレーションの分野にも展開していく方針を示した。工場向けのPTC Navigateでは、メンテナンスエンジニア、オペレータ、生産マネジャーという3つの業務分担に分けて、PLMのデータの他、生産ラインのセンサーデータなどを一括して表示できるようになっている。
講演では、産業用ロボットが2種類の部品を使って組み立てを行うミニラインを事例として、工場向けPTC Navigateのデモンストレーションを行った。
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