エン・ジャパンが「若手転職者の入社後ギャップと満足度」についての調査結果を発表。入社前の期待に比べて「期待を大きく下回る」「期待をやや下回る」と回答した転職者の合計は25.5%で、4人に1人は入社後にギャップを感じていると分かった。
エン・ジャパンは2016年5月25日、「若手転職者の入社後ギャップと満足度」についての調査結果を発表した。
調査の対象者は、直近3年以内に「転職サイト」または「転職エージェント」を利用して正社員として転職し、現在もその転職先で就業している20代、30代の男女927人。入社前の期待に比べ、入社後どのように感じたかを尋ねたところ、「期待を大きく下回る」「期待をやや下回る」と回答した人の合計が25.5%となった。4人に1人が入社後にギャップを感じていることになる。
期待ギャップ別に入社満足度を見ると、「期待を大きく上回る」と回答した人は、86.8%が「とても満足している」、13.2%が「まあ満足している」と答えた。合わせて100%となり、満足度が高いことが分かる。「期待をやや上回る」と回答した人も、「とても満足している」と「まあ満足している」の合計が91.1%と高くなっている。
一方、「期待をやや下回る」と回答した人は「まあ満足している」が23.3%、「期待を大きく下回る」と回答した人では「まあ満足している」が4%に留まっており、満足度が低い。
続いて、入社企業に対する継続意向を調べた。「期待を大きく上回る」と回答したギャップの少ない層は、60.8%が「定年まで働き続けたい」、31.0%が「時期は未定だがしばらく働き続けたい」と答えており、継続意向が高いことが分かる。「期待をやや上回る」と回答した人も、84.5%が継続意向を示している。
「期待をやや下回る」と回答した人については、「定年まで働き続けたい」が5.7%、「時期は未定だがしばらく働き続けたい」が37.8%。「期待を大きく下回る」と回答した人は、「定年まで働き続けたい」「時期は未定でもしばらく働き続けたい」の合計が18%となっており、継続意向が低い。入社企業に対して期待以上と感じていれば、継続意向が高まる傾向があるようだ。
次に「入社企業貢献度」について尋ねた。「とても貢献できている」「やや貢献できている」の合計を見ると、「期待を大きく上回る」と回答した人は86.9%、「期待をやや上回る」と回答した人は78.6%と高かった。一方、「期待をやや下回る」と回答した人は46.6%と貢献度が低くなっている。
最後に、転職が決定したサービスに対する満足度を調査。期待ギャップが小さい層と大きい層の差分で見ると、「優良企業の求人情報が多い」がトップ。次いで「求人にいいところも悪いところも反映されている」「入社しないと分かりにくい情報が掲載されている」など、情報の質に関する項目で差が目立った。求人に、ポジティブ・ネガティブ両面の情報や、入社しないと分からない情報を提供することが、入社後ギャップの低減に有効と考えられる。
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