小糸製作所が世界初のオートレベリングシステム、加速度センサーで光軸を制御人とくるまのテクノロジー展2016

小糸製作所は、「人とくるまのテクノロジー展2016」において、「世界初」(同社)とする加速度センサーを使ったオートレベリングシステムを披露した。ダイハツ工業の軽自動車「キャスト」などに採用されている。

» 2016年05月26日 07時00分 公開
[朴尚洙MONOist]

 小糸製作所は、「人とくるまのテクノロジー展2016」(2016年5月25〜27日、パシフィコ横浜)において、「世界初」(同社)とする加速度センサーを使ったオートレベリングシステムを披露した。ダイハツ工業の軽自動車「キャスト」などに採用されている。

加速度センサーを使ったオートレベリングシステムのデモ 加速度センサーを使ったオートレベリングシステムのデモ(クリックで拡大)
オートレベリングシステムの概要(左)と従来システムと加速度センサーを使ったシステムの比較(右) オートレベリングシステムの概要(左)と従来システムと加速度センサーを使ったシステムの比較(右)(クリックで拡大)
従来システムだと車高センサーとレべリングECU、ワイヤーハーネスが必要だったが、加速度センサーを使ったシステムはレべリングECUだけで済む 従来システムだと車高センサーとレべリングECU、ワイヤーハーネスが必要だったが、加速度センサーを使ったシステムはレべリングECUだけで済む(クリックで拡大)

 オートレベリングシステムとは、乗車人数や荷物の搭載重量などによって変わる車両の前後重量バランスに合わせてヘッドランプの光軸を最適に制御するシステムである。従来は、車軸に取り付けられた車高センサーから車両姿勢角を算出して光軸を制御するシステムが一般的だった。

 小糸製作所が披露したシステムは、オートレベリングの制御を行うECU内に搭載した加速度センサーで車両姿勢角を算出する。これにより、車高センサーと、車高センサーとECUを接続するワイヤーハーネスが不要になるので、車両の軽量化と低コスト化に貢献するという。システム容積は270cm3から100cm3に、システム重量は約530gから60gに削減されている。

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