PowerCoは、ドイツのザルツギッターのギガファクトリーにおいて、欧州製ユニファイドセル(統一規格セル)の生産を開始した。今後、フォルクスワーゲングループの各車種に供給され、路上試験が実施される。
PowerCoは2025年12月18日、ドイツのザルツギッターのギガファクトリーにおいて、欧州製ユニファイドセル(統一規格セル)の生産を開始したと発表した。今後、フォルクスワーゲングループの各車種に供給され、路上試験が実施される。同セルを搭載した自動車は、フォルクスワーゲン、シュコダ、セアト/クプラの「エレクトリック アーバンカー ファミリー」として、2026年に発売される予定だ。
フォルクスワーゲングループでは、ユニファイドセル全体の約半分の量をPowerCoで生産し、残りを外部サプライヤーから調達する。セルアーキテクチャの標準化によって、世界中の全てのブランドおよび地域で使用できるようになり、スケールメリットやコスト面で有利である。そして、LFP(リン酸鉄リチウム)、NMC(三元系正極材)、全固体電池など、さまざまな化学特性を持つセルを搭載可能であるため、柔軟な技術的対応ができる。
NMCテクノロジーをベースとして、最初のPowerCoユニファイドセルが作製された。NMCは、量産分野で最も強力なバッテリーセルの1つだ。これまでのセルと比べ、エネルギー密度が約10%改善している。
加えて、ザルツギッターで製造されているフォルクスワーゲンの新しいCell-to-Pack(セルトゥーパック)バッテリーシステムと完全に同期しているので、航続距離、効率、パフォーマンスの向上が期待できる。今後、LFPテクノロジーを活用したPowerCoユニファイドセルなど、順次、種類を増やしていく計画だ。
段階的にPowerCoユニファイドセルの生産量を拡大していく。第1段階として、ザルツギッターで最大20GWhの年間生産能力に増強する。なお、これは最大40GWhまで拡大できる。PowerCoは、同社の標準工場コンセプトをベースとしてバレンシア(スペイン)とセントトーマス(カナダ)にもギガファクトリーを建設する予定としている。
また、ザルツギッターのギガファクトリーは、全て風力と太陽光による再生可能エネルギーで製造している。加えて、今回初めて大量のエネルギーを消費するクリーンルームと乾燥室もグリーン電力で稼働させる。その結果、ザルツギッターのギガファクトリーは、これまでの同様の工場と比べて、年間最大11万5000トンのCO2排出量を削減できる。
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