新型「レクサスIS」は、小糸製作所の第4世代LEDヘッドランプを採用した。その消費電力は、2007年発売の「レクサスLS600h」に搭載された第1世代品の半分以下に低減されている。
小糸製作所は、「人とくるまのテクノロジー展2013」(2013年5月22〜24日、パシフィコ横浜)において、5月16日に発売した新型「レクサスIS」に採用された、第4世代のLEDヘッドランプを展示した。
同社は、2007年発売の「レクサスLS600h」向けに、世界初となるLEDヘッドランプを納入している。この第1世代品は、1ユニット(ヘッドランプの片側)当たり5個のLEDパッケージを用いており、消費電力は50Wだった。2009年には、LEDパッケージの消費電力や発光効率を改良した第2世代品を開発。1ユニット当たり3個のLEDパッケージを用いており、消費電力は33Wに低減した。3代目「プリウス」や「SAI」、「レクサスRX450h」、「レクサスHS250h」、「レクサスCT200h」などのハイブリッド車に採用された。
第3世代品を開発したのは2011年である。1ユニット当たりのLEDパッケージ数は2個に、消費電力は26Wになった。「アクア」や新型「レクサスGS450h」といったハイブリッド車だけでなく、ダイハツ工業の「ムーヴ カスタム」のような軽自動車にも採用されている。
新型レクサスISに採用された第4世代品は、1ユニット当たりのLEDパッケージ数がついに1個になった。消費電力も22Wまで削減されている。LEDパッケージ1個当たりの明るさ(光束)は、第1世代品の400ルーメンの3.5倍となる1400ルーメンまで向上している。「2007年からの7年間でLEDヘッドランプの発光効率は大幅に向上しており、性能は既に高輝度放電ランプ(HID)を上回っている。現在、車両のモデルチェンジの際に、ヘッドランプの光源をHIDからLEDに置き換えたいという顧客からの要求が増えつつある」(小糸製作所)という。
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