脳型コンピューティング技術研究のため、産学協働で研究所を開設製造ITニュース

NECと大阪大学は、同大学吹田キャンパス内に「NECブレインインスパイヤードコンピューティング協働研究所」を開設した。情報科学、脳科学の最先端の知見を融合し、新しい脳型コンピューティングシステムの開発に取り組むという。

» 2016年04月20日 09時00分 公開
[MONOist]

 NECと大阪大学は2016年4月1日、同大学吹田キャンパス内に「NECブレインインスパイヤードコンピューティング協働研究所」(協働研究所)を開設したと発表した。脳科学の研究に基づく新しいコンピューティング(脳型コンピューティング)技術に関する共同研究を開始した。

 同協働研究所では、脳が持つ優れた環境適応力、認識力、判断力、高効率な消費電力性など、脳の特性に学ぶ新しい情報処理技術「脳型コンピューティング」を研究する。NECと大阪大学が協働し、情報科学、脳科学の最先端の知見を融合することで、新しい脳型コンピューティングシステムの開発に取り組むという。

 これまでNECは、大阪大学と情報通信研究機構の共同による脳情報通信融合研究センターや、理化学研究所の生命システム研究センターと個別に共同研究を進めてきた。今回の協働研究所開設によって連携をさらに強化し、新しい情報通信産業を創出する「脳情報科学活用型」産業イノベーション拠点を構築するとしている。

 また、同研究所では、学術・産業の両面で事業化を推進する人材の育成に中長期的な視点で取り組んでいくという。

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