PWMでマブチモーターを制御する:Arduinoで学ぶ基礎からのモーター制御(5)(4/5 ページ)
それではArduinoからPWMをプログラムで生成、モーターを接続して回転速度の変化をみてみます。次の図6が回路図です。PWM出力といえども直接モーターを駆動することはできないので、トランジスタの力を借りてモーターを駆動します。
図6. ArduinoからPWMでモーター制御をする回路
ArduinoのD9ピンから680Ωの抵抗を介して、トランジスタのベースに接続します。PWM出力が使えるピンはGPIOのうち特定のピンですので、今回はD9を使います。D9からベース間の抵抗は680Ωですが、モーターにどのような負荷(ギアボックスや車輪など)をつなぐかによって多少調整する必要があるかもしれません。モーターが無負荷の状態であれば680Ωで問題ありませんでした。
それ以外はPWM制御といえども以前に掲載した回路と同じです。詳しくは第2回を参考にしてください(関連記事:基礎からのマイコンモーター制御(2)マブチモーターをArduinoで制御する)。またこの回路図では省いていますが、ノイズ対策や保護対策などは以前の記事を参考に適宜行ってください。
図7. 図6の回路図をブレッドボードに実装
- 困ったら読みたいマブチモーター制御のTips
この連載ではここ数回、「マブチモーター」に代表される直流ブラシ付きモーターをマイコンから制御する話をしていますが、今回は困ったときに読みたい、知っておくと便利なTipsを幾つか紹介したいと思います。
- マブチモーターのノイズ対策
「マブチモーター」に代表される直流ブラシ付きモーターは安価で入手性も良好ですが、Arduinoなどと組み合わせる際には発生するノイズが問題となることがあります。そこで今回は、「直流ブラシ付きモーターのノイズ対策」について解説します。
- マブチモーターをArduinoで制御する
「マブチモーター」でもおなじみ「直流ブラシ付きモーター」は安価で入手性もよいモーターです。これをArduinoで制御するとしたら、何を理解して何を用意して、どんなプログラミンが必要でしょうか。実験します。
- 「マイコンによるモーター制御」を学ぶ前に知っておくべきこと
「動くモノ」の制御ができると手を動かした実感がわくものです。この連載では、マイコンを用いたモーター制御の基礎を学んでいきます。
- モータ制御に欠かせない技術“PWM”って何?
マイコンから電圧を変化させてモータの速度を変えるのは非常に効率が悪い。そこで周期的なパルス信号を発生させるPWMの登場となる。
- お手軽モノづくり体験――「あったらいいな」をArduinoでカタチにしてみよう!
「こんなモノがあったらいいのに……」をArduino(アルドゥイーノ)で実現。電子工作初心者や回路の知識のない人だって大丈夫。筆者と一緒に、頭の中のアイデアをカタチにし、モノづくりの喜びや難しさを体験・体感してみよう! 第1回では、開発環境の準備と電子工作の“Hello World”こと、「エルチカ」に挑戦するぞ!!
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.