では次に、今回からオンボード搭載されたBluetoothを利用可能にしよう。無線LANについては以前紹介した方法であっさりと認識できたので、こちらを参照していただきたい。なおその際に注意したいのは、5GHz帯のIEEE802.11acをサポートしていないこと。接続する場合は2.4GHz帯のIEEE802.11b/g/nだけとなる。
Raspberry PiでBluetoothを使う際には「bluez」と「pi-bluetooth」というパッケージが必要になる。最新の「NOOBS1.9.0」ではこちらは既に含まれているので、新たに導入する必要はない。ただし使う前に最新版にしておきたいのでアップデート、
sudo apt-get update
はやっておこう。
さて、Bluetoothを利用可能にする方法としてはコンソールで設定する方法と、X Window SystemのGUIから設定する方法の2種類ある。X Window Systemから設定すればWindows OSのように使えるので、特に迷うことはないだろう。このため、ここではコンソールからコマンド入力で設定していく方法を紹介していこう。
Raspberry PiでBluetoothを制御するには「bluetoothctl」というコマンドを使う。まずはこのコマンドを入力する。
pi@raspberrypi:~ $ bluetoothctl [NEW] Controller B8:27:EB:31:E1:6E raspberrypi [default] [bluetooth]#
現状ではRaspberry PiのBluetoothデバイスが「 [default] 」として認識されているだけだ。次にこのほかのデバイスを認識させるため、「scan on」コマンドを入力してスキャンさせる。デバイス側のスイッチを入れるタイミングは、scan onを走らせたあとでよい。しばらくするとデバイスを認識してくれる。ここではキーボードとマウスを認識させている。
[bluetooth]# scan on Discovery started [CHG] Controller **:**:**:31:E1:6E Discovering: yes [NEW] Device A4:**:**:45:**:91 Nintendo Wireless Keyboard [NEW] Device 00:**:67:**:1F:** Bluetooth Optic Mouse [bluetooth]#
アドレスの一部をアスタリスクでマスクをかけているが、上記のように表示されたら、「connect」コマンドでアドレスを直接入力すればよい。
[bluetooth]# connect A4:**:**:45:**:91 Attempting to connect to A4:**:**:45:**:91 [CHG] Device A4:**:**:45:**:91 Connected: yes [CHG] Device A4:**:**:45:**:91 Modalias: usb:v057Ep1001dA614 [CHG] Device A4:**:**:45:**:91 UUIDs: 00001124-0000-1000-8000-00805f9b34fb 00001200-0000-1000-8000-00805f9b34fb Connection successful [bluetooth]# connect 00:**:67:**:1F:** Attempting to connect to 00:**:67:**:1F:** [CHG] Device 00:**:67:**:1F:** Connected: yes [CHG] Device 00:**:67:**:1F:** Modalias: usb:v1131p5035d0515 [CHG] Device 00:**:67:**:1F:** UUIDs: 00001124-0000-1000-8000-00805f9b34fb 00001200-0000-1000-8000-00805f9b34fb Connection successful [bluetooth]#
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