Raspberry Pi Foundationがなんと5ドルのコンピュータ「Raspberry Pi Zero」を発表、パーツショップでは軒並み売り切れたこの製品を入手したので、OSインストールとRaspberry Pi 2との比較ベンチマークを行った。
Raspberry Pi Foundationが2015年11月25日(現地時間)に発表した「Raspberry Pi Zero」(以下、Pi Zero)。たった5ドルという価格もさることながら、イギリスでは財団が発行している「MagPi」という雑誌に無料で付いてくるという。背景には“世界のあらゆるコミュニティーにプログラミング教育を拡大する”という考えもあるようだが、それにしてもこの価格設定は破格だ。
たった5ドルだからといって“おもちゃ”ではない。BroadcomのBCM2835(ARM11コア 1GHz)に512MBのDDR2メモリを搭載しており、Model A+およびB+、2B互換の40ピンGPIOやmicroUSB、miniHDMIなどのインタフェースを備えている。「Raspberry Pi 2 Model B+」(4000円程度)のようにUSB4ポート、有線LAN端子などが用意されているわけではないが、変換ケーブルやUSBハブを使えばOKなわけで、必要十分なスペックだと言える。CPUにしても「Raspberry Pi A/B/B+」と同じくBCM2835が使われている(しかもクロックが1GHzにアップしている)ので、性能についても期待できそうだ。
低価格な上に十分と目されるスペックを持つことから、注目度は高い。筆者もいち早く手に入れようと思ったのだが、日本でニュースが流れた際には既に、名だたるパーツサイトでは本体のみの販売は終了。miniHDMI→HDMI変換アダプターや電源アダプター、microSDカードなどがセットになった商品が辛うじて販売されているだけ。まあどうせ必要なのだからとセットモデルをAdafluitに発注。UPSにより1週間の後、手元に到着した。いまではこうしたパーツセットもSOLD OUTとなっており、次回いつ入手できるかは不明だ。
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