通常は直交表へ割り付ける前に、予備実験をして誤差が出る要因を確認し、水準やパラメータを設定します。信州コマ倶楽部の場合は、予備実験によるデータ収集ではなく、過去に優勝した「全日本製造業コマ大戦 茨城場所」(2012年3月開催:参戦当時は「SWCN」)のコマのデータを利用しています(関連記事:MONOistも参加してみた! 全日本製造業コマ大戦)。
以降の説明では中原さんが設定したパラメータと水準を使用して、直交表の考え方を説明していきます。
まずパラメータは以下の6つとします。コマは実験しやすいように金属の軸(ボルト)と金属製の重り(ナット)で構成します。
残り2つのパラメータはダミー(E1、E2)としました。
次に、直交表を作っていきます。
例えば外径はコマ大戦のレギュレーションによりφ20mm以上にはできません。よって第1水準がφ16mm、第2水準がφ18mm、第3水準がφ20mmとなります。
直交表が出来上がったら、この18通りの組み合わせでサンプルを用意して実験していきます。コマの場合は故意にノイズを与えてばらつくようにしてコマを回し、時間を計測します。
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