実験用のコマにはリアルなもの(試作品)とバーチャルなもの(3Dデータ)があります。
先ほどの説明のようにかつての信州コマ倶楽部ではコマのパーツ分けをしています。パーツ分けすることで、パラメータ管理をしやすくすることはもちろん、コスト削減にもつながりますね。
ちなみにこのコマは、中原さんが技術者教育用としてブラッシュアップし、回し機と手順書を付けて実験キットにして、「コマ実験セット」として商品化しています。このようにコマ大戦への参戦がきっかけで商品が生まれることも、成果の1つでもあります。
さて、その後の信州コマ倶楽部は試作レスでのコマ製作に切り替えています。3D CADのプラグインCAEでモーション解析を実施していました。
モーション解析を備えたCAEをもともと持っている人であれば、実機を作らなくてもよいので、よりコスト削減ができます。また、実験回数を増やしたり、より複雑な評価をすることも可能となります。
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