Raspberry PiにAllJoynを移植して、IoTを自作する(3/10 ページ)

» 2016年02月05日 09時00分 公開

4. alljoyn-jsの移植

 今回、Raspberry Piに移植するフレームワークは「alljoyn-js」と呼ばれます。これはAllJoynのThin Core FrameworkとECMA(JavaScript解釈プログラム)のDUKTAPE_DISTから構成されています。

 ここから、具体的な移植の手順を説明します。

 なお、紹介する手順には出典があります。ですが、最近では構成が変更になったことやRaspberry Piでのバージョン関係の問題、リンク切れなど読み替えるべきところが多くありますので、ここでは著者が実際にビルドした方法を説明します。

4.1 Raspbianの導入

 これについて説明する必要は無いと思います。用意するSDカードは16GBが良いでしょう。いろいろダウンロードして、構築する為、途中で容量不足になると大変です。私が使用したRaspbianは2015年9月のバージョンです(関連記事:「Raspberry Pi 2」をイジリ倒す(基礎編1)、まずはOSを入れるのだ)

 インストールしたら、以下のことを忘れないでください。

(1)raspi-configコマンドで、SDカードの容量全部を使えるようにしておく。

(2)SSHでログインできるようにしておく。

(3)以下のコマンドで、最新版にしておく。

sudo apt-get update
sudo apt-get upgrade

(4)インターネットに接続できるようにしておく。

4.2 環境整備

 ここからはインストールガイドに従って、進めます。

 次のコマンドで、必要なツールを導入します。

apt-get install build-essential libgtk2.0-dev libssl-dev xsltproc libxml2-dev

 pythonのバージョンを確認します。

python --version

 通常は、2.7系になっているはずです。3.0系は、使用できません。

 SConsをインストールします。

apt-get install scons

 OpenSSLをインストールします。

apt-get install libssl-dev

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