10年で10事業から撤退、イノベーションに活路を見いだすコニカミノルタの挑戦イノベーションのレシピ(3/3 ページ)

» 2016年02月04日 10時00分 公開
[三島一孝MONOist]
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レーザーレーダーとウェアラブルコミュニケ―ター

 これらの手法によってさまざまな機器などの開発に成功。その例として、車載向けのレーザーレーダーや光学技術により超軽量を実現したウェアラブルコミュニケーターなどを紹介した。顧客との実証をベースとして、事業化をに向けた取り組みを進めているという(図3)。

photo 図3 新規事業向けで開発したレーザーレーダー。車載は意識しつつ、精度を生かしセキュリティやスポーツマーケティング3Dマッピングなどさまざまな用途での活用を想定している

業界のトップ企業と戦略的に組む

 事業化に向けた取り組みとしては「合計では100本以上が走っている」(腰塚氏)としている。ただ、新規事業化に向けてもそれぞれで段階を設定しており、アイデアベースの段階から、試作、事業準備まで、ステップを踏んで事業化できる仕組みを用意しているという。

 また、CPSなどのサービスビジネスは顧客と協力して作り上げていくことが重要になるってくるが、こちらについても「既に10本以上のラインが走っている」(腰塚氏)としている。顧客のターゲットについては「限定された業界でもいいので基本的にはその業界のトップ企業と話し合うようにしている。業界としての成功モデルを築き、横展開することを想定している」と腰塚氏は述べている。

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