米業務用冷凍・冷蔵ショーケースメーカーを買収:製造マネジメントニュース
パナソニックは、米Hussmannの全株式を2016年4月1日に取得すると発表した。取得額は15億4500万ドル(約1854億円)。今後、Hussmannを北米における食品流通事業の中核基盤と位置付け、事業を展開していく。
パナソニックは2015年12月21日、米Hussmannの買収に関し、同社の親会社Hussmann Parentおよびその株主代表と契約を締結したと発表した。これによりパナソニックは、2016年4月1日にHussmannを含むHussmannグループの全株式を取得する。取得額は15億4500万ドル(約1854億円)となる予定だ。
Hussmannは、1906年設立の業務用冷凍・冷蔵ショーケースメーカー。米国、メキシコ、オーストラリア、ニュージーランド、中国に計10カ所の生産拠点を持つ。パナソニックでは、食品流通事業の中心商材であるスーパーマーケット、コンビニエンスストア向け冷凍・冷蔵ショーケースについて、これまで日本・中国・アジアを中心に事業を展開してきた。今回、Hussmannを子会社化することで、最大市場の米国と周辺の国・地域、さらにオーストラリア、ニュージーランドにおいて、ショーケース事業と食品流通事業を本格的に展開していく。
買収後、Hussmannの社名は変更せず、同社のブランドを継続して使用する。経営陣は留任し、パナソニックとの共同経営に参画する。また今後、Hussmannを北米における食品流通事業の中核基盤と位置付け、事業を展開していくとしている。
- 構造改革が一段落し、業績安定化が進むパナソニック――第2四半期決算
パナソニックの2016年3月期(2015年度)第2四半期累計連結決算(2015年4〜9月)は売上高が3兆7604億円(前年同期比1%増)営業利益は2005億円(同13%増)税引前利益1641億円(同35%増)と増収増益となった。
- 「レッツノート工房」に見るパナソニックの強さ――同質化競争を逆手に取れ
コモディティ化が進むPC市場で、逆に「一品一様」など顧客のニーズに応えることで差別化を図るのがパナソニックだ。外部委託が多いPC業界において同社は自社開発、自社生産を貫き強さを見せる。「手づくりレッツノート工房」において、パナソニックAVCネットワークス社ITプロダクツ事業部の事業部長を務める原田秀昭氏および、プロダクトセンター所長の清水実氏に話を聞いた。
- パナソニックが切り開く車載ニッケル水素電池の新市場
ハイブリッド車(HEV)などに搭載される車載ニッケル水素電池で世界をリードするパナソニック。同社は、車載ニッケル水素電池の新たな用途を開拓すべく、急激に市場が拡大しているアイドルストップシステムをターゲットにした製品を開発した。
- パナソニックが切り開く車載ニッケル水素電池の新市場
ハイブリッド車(HEV)などに搭載される車載ニッケル水素電池で世界をリードするパナソニック。同社は、車載ニッケル水素電池の新たな用途を開拓すべく、急激に市場が拡大しているアイドルストップシステムをターゲットにした製品を開発した。
- 3次元プリンタの特許はどうなっている、国内企業に勝機はあるのか
3次元プリンタ(3Dプリンタ)に利用される3次元造形技術。特許に関する調査会社パテント・リザルトによれば、米3D SystemsとドイツEOSの特許が強い。だが、両社に続く3〜5位は日本企業だ。どこだろうか。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.