パナソニックの2016年3月期(2015年度)第2四半期累計連結決算(2015年4〜9月)は売上高が3兆7604億円(前年同期比1%増)営業利益は2005億円(同13%増)税引前利益1641億円(同35%増)と増収増益となった。
パナソニックはこのほど、2016年3月期(2015年度)第2四半期の累計連結決算(2015年4〜9月)を発表。売上高が3兆7604億円(前年同期比1%増)営業利益は2005億円(同13%増)税引前利益1641億円(同35%増)と増収増益となった。
売上高についてはBtoBソリューション事業や国内、東南アジアで好調な白モノ家電などの伸長が貢献した。また、パナホームを含めた住宅関連事業が増加し、為替効果も加わり増収を確保した。営業利益は収益体質の強化と成長事業の増収が寄与。材料合理化の取り組みもプラスとなり大幅増益となった。
セグメント別にみるとアプライアンス部門は売上高1兆1719億円(同2%減)営業利益435億円(同9%増)となった。テレビ事業の絞り込みや中国での市況悪化の影響を受け減収となったものの、白モノ家電は国内が同6〜7%増、為替の影響もあり海外は二桁伸長している。また、インバウンドによる炊飯器や美・理容商品の売上高が伸びた。営業利益は為替悪化の影響を受けたが、美・理容商品や冷蔵庫が増益し、国内の販売部門も好調だったことから増益を記録した。
個別商品ではエアコンが前年比2%増。中国では流通在庫の増加やそれに伴う価格下落の影響で苦戦したが、日本や東南アジアではプレミアム商品が高く評価され増収となった。大型空調は専門販社の設立によりマレーシアを中心にアジアでは二桁伸長を実現。国内でも販売は堅調に推移している。営業利益も黒字を確保した。テレビは、売上高は米国や中国での販売絞り込みにより減収した。一方で注力地域の日本および欧州は伸びている。日本では4Kなどの高額商品が売れている。営業利益は為替悪化のデメリットがあったが経営合理化を進めて黒字化した。
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