追加できたら上書き保存せず、別名で保存しておきましょう。ここでは「bme280_csv.py」として保存しました。ではファイルを実行してみましょう。
pi@Raspberrypi:~ $ python ~/BME280/bme280_csv.py 2016/01/04,20:22 ,19.04 , 34.20,1009.79
目的の通り、カンマ区切りでのテキストを吐き出せるようになりました。あとはこれをcrontabで定期的に回して、任意のファイルに保存するようにすればOKです。
pi@Raspberrypi:~ $ sudo crontab -e
としてcrontabをエディットモードで起動したら、以下の行を加えます。
*/10 * * * * python /home/pi/BME280/bme280_csv.py >> /home/pi/BME280/bme280_kiroku.txt
ここでは「kiroku.txt」へ10分おきに記録するようにしていますが、もちろん間隔は自由に決めて結構です。ここまで来てようやく、Raspberry Piにセンサーモジュールを取り付け、自動的にデータを記録するまでの仕組みを作り上げることができました。
ところで今回ですが、先ほども述べたようにモバイルバッテリーを用いて記録するようにしています。ではその電池の持ちは、どの程度なのでしょうか。Raspberry Pi Zeroの消費電力は公表されていませんので、実際に測定してどの程度の持ちなのか計算することにします。
USBの電流/電圧チェッカーを使って測定してみると、0.22A程度。つまり消費電力は、チェッカーの値を用いて計算すると「 4.86×0.22=1.07W 」程度であることが分かります。モバイルバッテリーは20Whの容量ですので、「20/1.07=約18.7h」となり、18時間程度なら持つことが分かりました。1日中記録することはできないようですが、半日の記録ならば可能なようです。無線LANアダプターの消費電力が0.4W程度ありますから、もう少し電池の持ちをよくしたい場合は、これを外すという選択肢もありますが、そうなると起動中の操作ができなくなってしまいますので、それでは意味がありません。
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