さて、構成も決まったことですので、早速、製作に入りたいと思いますが、いきなりのはんだ付けには入らず、まずはブレッドボードで動作を確認することにしましょう。
利用するセンサーモジュールは3.3Vで駆動させますので、モジュールの「VDO」端子をGPIOの1番ピンにつなぎます。Raspberry PiでI2C用に用意されているのは3番ピンと5番ピンなので、3番ピンの「SDA」にセンサーモジュールの「SDI」、5番ピンの「SCL」にモジュールの「SCK」をつなぎます。
センサーモジュールの残りの端子ですが、「GND」と「SDO」はGPIOの9番ピン「GND」に、「CBS」は1番ピンにつないでおきましょう。つなぐと分かりますが、今回はGPIOの向かって左側、上から5本のピンを使うことになります。
ハードウェアはこれで準備が整いました。次はソフトウェアの準備です。I2Cを使うためのライブラリ「i2c-tools」をインストールします。
$ sudo apt-get update $ sudo apt-get install i2c-tools
インストールしたらI2Cデバイスとして認識されているかチェックします。
$ sudo i2cdetect -y 1
しかしなぜでしょうか。したのようなエラーメッセージが表示されてしまいます。
Error: Could not open file `/dev/i2c-1' or `/dev/i2c/1': No such file or directory
調べてみると、Raspberry Piのフォーラムに解決法がありました。ファームウェアアップデート時の不具合が原因のようです。「Model A & B users should add this to /boot/config.txt」とありますので、config.txtに以下の行を追加します。
device_tree_param=i2c1=on device_tree_param=spi=on
追加したら再起動します。今度はちゃんと動くでしょうか。
pi@Raspberrypi:~ $ i2cdetect -y 1
     0  1  2  3  4  5  6  7  8  9  a  b  c  d  e  f
00:          -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- --
10: -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- --
20: -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- --
30: -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- --
40: -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- --
50: -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- --
60: -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- --
70: -- -- -- -- -- -- 76 --
この表示が出れば無事認識されたことになります。
 5ドルのコンピュータ「Raspberry Pi Zero」初期設定とベンチマーク
5ドルのコンピュータ「Raspberry Pi Zero」初期設定とベンチマーク 5ドルの最小ラズパイ「Raspberry Pi Zero」
5ドルの最小ラズパイ「Raspberry Pi Zero」 こいつ、動くぞ!――Raspberry Pi 2でWindows10 IoT Coreを動かしてみる
こいつ、動くぞ!――Raspberry Pi 2でWindows10 IoT Coreを動かしてみる 「Raspberry Pi 2」をイジリ倒す(応用編1) PCからリモート接続する
「Raspberry Pi 2」をイジリ倒す(応用編1) PCからリモート接続する 「Raspberry Pi 2」をイジリ倒す(基礎編2) HD対応とX Window Systemの起動
「Raspberry Pi 2」をイジリ倒す(基礎編2) HD対応とX Window Systemの起動Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
組み込み開発の記事ランキング
コーナーリンク