風車事業にクラウド統合プラットフォームを活用したIoTシステムを導入製造IT導入事例

セールスフォース・ドットコムは、同社のクラウド統合プラットフォームを活用したIoTシステムを、三菱重工が風車事業の運転管理に導入し、本格稼働したと発表した。

» 2015年12月24日 09時00分 公開
[MONOist]

 セールスフォース・ドットコムは2015年12月2日、同社のクラウド統合プラットフォーム「Salesforce App Cloud」を活用したIoT(モノのインターネット)システムを、三菱重工が風車事業の運転管理に導入し、本格稼働したと発表した。

 Salesforce App Cloudは、ビジネスアプリケーションの開発・実行・管理・最適化を可能にする、統合プラットフォームだ。今回、三菱重工では、同プラットフォームを採用した遠隔監視システムを導入。風力発電装置のセンシングデータを活用し、発電量などの運転データを収集・保管・分析・監視する。

 これらのデータは従来、風力発電サイトごとの専用システムで個別に管理していたが、新システムでは全ての発電設備の事象を一元化できる。また、自動収集したデータを統合し、風車設置施設ごとに風車運転状況や翼の状態を日次監視することも可能だ。運転状況を可視化することで、風車の予防保守体制も強化されるという。

 三菱重工では今後、同遠隔監視システムとセールスフォースの営業支援・顧客管理ツール「Salesforce Sales Cloud」を連携させ、部品交換時期の把握から部品発注までの一貫したサービスを提供していく。

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