三菱電機は、ファイバー2次元レーザー加工機の新製品6機種を2016年1月29日に発売する。6kWファイバーレーザー発振器を搭載し、軟鋼16mm厚の加工速度を従来機の1.4倍に高速化することで、加工時間を33%短縮した。
三菱電機は2015年12月3日、ファイバー2次元レーザー加工機の新製品として、レーザー出力6kWの「ML3015NX-F60/ML3015eX-F60/ML4020RX-F60/ML6030XL-F60」、2kWの「ML3015SR-F20」、4kWの「ML4020RX-F40」の6機種を発表した。2016年1月29日に発売の予定で、同社では今後、従来の機種と合わせ、出力・ワークサイズ別の10機種で事業を展開していく。
新製品では、ML3015SR-F20を除く5機種で、加工ヘッド「ズームヘッド」を搭載している(ML4020RX-F40はオプション)。これにより、異なる材質・板厚でも連続加工を可能にした。また、「マグネットダメージ軽減機能」を搭載したことで(ML3015NX-F60を除く)、加工ヘッド衝突時の安全性が向上している。
さらに、ML3015NX-F60/ML3015eX-F60/ML4020RX-F60/ML6030XL-F60では、6kWファイバーレーザー発振器を搭載。軟鋼16mm厚の加工速度を従来機の1.4倍に高速化することで加工時間を33%短縮し、ランニングコストを14%削減するという。最大加工板厚は、ステンレス材25mm厚、アルミニウム材25mm厚に対応。加えて、高速レーザー切断技術「F-CUT」の搭載により、軟鋼9mm厚の加工時間を35%短縮したという。
2kW出力のML3015SR-F20では、高速レーザー切断技術「F-CUT」を薄板から中厚板まで適用し、軟鋼6mm厚の加工時間を最大35%短縮している。独自の加工技術により、2kWファイバーレーザー加工機でありながら、軟鋼25mm厚の切断を可能にした。
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