また、2015年4月に販売を開始したシングルヘッドのパーソナル3Dプリンタ「ダヴィンチ Jr. 1.0」の新ラインアップとして、レーザー刻印機能と3Dスキャナ機能を搭載した「ダヴィンチ Jr. 1.0 3-in-1」と、Wi-Fi機能を搭載した「ダヴィンチ Jr. 1.0w」を披露した。
ダヴィンチ Jr. 1.0 3-in-1は、ダヴィンチ Jr. 1.0の筺体サイズはそのままに、3Dプリンタ機能、3Dスキャナ機能、レーザー刻印機能を搭載した製品。3Dプリント性能はダヴィンチ Jr. 1.0と同等で、3Dスキャンに関しても「ダヴィンチ 1.0 AiO」と同じ。ただし、3Dスキャン時は取り外し可能なターンテーブルを本体内部にセットする必要がある。
気になるレーザー刻印機能に関しては、3Dプリンタ用のプリントヘッドモジュール取り外して、レーザー刻印用モジュールに取り換えて利用する。専用ソフトウェアの「XYZware」上で同機種を選択することで、レーザー刻印用のソフトウェアを別途起動することができるという。「現在、レーザー刻印が可能な素材として確認が取れているものは、紙やコルクボード、木材といった素材」(説明員)。なお、国内販売の時期や価格は未定だという。
一方のダヴィンチ Jr. 1.0wは「w」の文字の通り、Wi-Fi接続に対応した機種だ。無線LAN環境があればPCと直接USBケーブルで接続することなく、利用することができる。こちらの機種に関しては2015年内に国内販売予定で、販売価格(税込)は5万9800円だという。
実は、ダヴィンチ Jr. 1.0 3-in-1と、ダヴィンチ Jr. 1.0wには、造形精度を高めるための隠された新機能が追加されている。
両機種に搭載されている3Dプリンタ用のプリントヘッドモジュールをご覧いただくと分かるが、現行のダヴィンチ Jr. 1.0のプリントヘッドモジュールとは形状が異なる。実は、エクストルーダの横に造形テーブルの水平を検知するためのスイッチセンサーが搭載されているのだ。
3Dプリンタ内蔵の[ユーティリティ]メニューの[キャリブレーション](現行モデルには非搭載)を実行すると、造形テーブル上の9箇所をスイッチセンサーで測定して、造形テーブルの水平状態を3Dプリンタ内部に保持する。これにより、PC側から受け取った3Dデータを出力する際、造形テーブルの水平情報を基に3Dプリンタ本体側で補正を掛けて、出力することができるという。
「この機能により、これまで以上に高精度に造形できるようになる。新しいプリントヘッドモジュールは現行のダヴィンチ Jr. 1.0にも搭載できるので、もしかすると今後、ファームウェアのアップデートと併せて、オプション品として提供する可能性も十分に考えられる」(説明員)。
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