その他、ダヴィンチ 1.0シリーズの新製品として、印刷品質が大幅に向上した「ダヴィンチ 1.0 Pro」と、これに3Dスキャナ機能とレーザー刻印機能(オプション)を搭載した「ダヴィンチ 1.0 Pro 3-in-1」の展示も行われていた。
両製品は、従来の「XYZWare」ではなく、Proシリーズ専用のソフトウェアを利用する。「より細かな積層ピッチが選択可能になり、パラメータ設定なども細かく行える。上級者の方が満足して利用できるモデルとなっている」(説明員)という。
ダヴィンチ 1.0 Pro 3-in-1に関しては、オプション品として用意されているレーザー刻印用モジュールを別途購入することで、レーザー刻印を利用できる。日本での販売予定や価格については未定。
3Dプリンタメーカーである同社ブースになぜかロボットが……。このロボットの名前は「XYZ ロボット」。展示会場では、2足歩行やダンス、腕立て伏せなどのデモを披露していた。
18個のサーボモータ、赤外線距離センサーなどを搭載し、内部には「Arduino」が組み込まれているという。ロボットの操作は、コントローラー(Bluetooth接続)から直接行ったり、専用ソフトウェアで設定/プログラミングしたモーションを使い動作させたりできる。
「ロボット自体珍しいものではないが、当社としては3Dプリンタで外装パーツなどを自由に作ってもらいたいという狙いがある。3Dプリンタメーカーにしかできないロボットの楽しみ方を提供できればと思う。価格は現段階で未定だが、早ければ年内に販売を開始するかもしれない」(説明員)。なお、提供方式も組み立て式か完成品かなども決まっていないとのことだ。
国内未発表製品を多数披露した同社、担当者は今後の製品展開について次のように語る。「これまでは、それぞれのターゲットに向けた製品ラインアップを増やしてきた。2016年以降は、機能的な充実をさらに図っていく考えだ。Wi-Fi搭載モデルや、これまでの機能にレーザー刻印機能を加えて1つの製品に集約した3-in-1のようなモデルの投入。そして、周辺デバイスとして、3Dスキャナや3Dペン、ロボットを展開していく。3Dプリンタをより楽しんで使ってもらえる環境をこれまで以上に整備していきたい」(説明員)。
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