お待たせしました! それでは、前回の宿題の答え合わせをしていきましょう。
隠れ線だらけで見た目が複雑な図面を分かりやすくするヒントとは……「切断」でしたね。表(おもて)からは見ることができない中身の様子を知りたい場合は、“切断してその断面を見るのが手っ取り早く、誤解もされにくい”ということで、正解は「断面図にすること」です(図4、図5)。
例として、断面図B-Bに幾何公差を入れてみました(図6)。幾何公差の使い方や解釈の参考にしてください。
今回のお題は図6を参考に、図面に幾何公差を記入する問題を出していきます。部品図と要求事項を挙げるので、幾何公差一覧表(表1)を参照しながら必要な幾何公差を指示しましょう。
それでは、1つ目のお題です。
厚さ6mmでφ20の外形をできる限り真円に仕上げるための幾何公差を入れてみましょう。公差値は、0.005とします(図7)。
正解はコチラです(図8)。これはとってもカンタンでしたね。
次のお題です。今度は、データムが入っています。
幅15mmの溝の底面を、データム「A」に対して平行に仕上げるための幾何公差を入れてみましょう。公差値は0.005とします(図9)。
正解はコチラです(図10)。これもそれほど難しい内容ではありませんね。
読者さまにご指摘を受け、図4、図5、図6、図9の画像を修正し、公開時点(2015年10月6日午前10時)のものから差し替えを行いました。ご迷惑をお掛けし申し訳ございませんでした。
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