さて、4つ目のお題です(図11)。
今度は、平面図、正面図、右側面図が描かれています。フクロウの顔を角張らせて寝かせたような図が平面図です。また、正面図と右側面図からは、パック入りサンドイッチのような物体がイメージできませんか? 間違えていても誰にも迷惑が掛かりませんから、「こんな形かな?」と思ったらどんどん描き出してみましょう。
正解はコチラです(図12)。
いかがでしょうか? 何となく、感覚がつかめてきたでしょうか。キュウリの乱切り、折り紙、サンドイッチなどに例えて解説している部分がありましたが、立体をイメージするヒントは日常生活のあちこちに隠れています。身の回りにある品々を意識して観察してみるのも気付きが得られてとてもよいトレーニングになると思います。
そして、図面の読み描きのためには、まず第三角法に慣れることが大切です。そのためには、
という練習を、繰り返し行うことをオススメします。
それでは最後のお題を出します(図13)。
……はい。たったのこれだけです(笑)。この図面には、正面や平面といった“投影方向の概念”が通用しないのです。さあ、いかがでしょう。
このお題の正解発表は次回までのおあずけです。本稿の最後にヒントを載せておきますので参考にしてみてください。次回は、お題(5)の正解発表を交えながら、図面のルールについて解説したいと思います。お楽しみに! (次回に続く)
※空欄をクリックしてヒントを見る⇒( SR50 )
藤崎 淳子(ふじさき じゅんこ)
長野県上伊那郡在住の設計者。工作機械販売商社、樹脂材料・加工品商社、プレス金型メーカー、基板実装メーカーなどの勤務経験を経てモノづくりの知識を深める。紆余曲折の末、2006年にMaterial工房テクノフレキスを開業。従業員は自分だけの“ひとりファブレス”を看板に、打ち合せ、設計、加工手配、組立、納品を1人でこなす。数ある加工手段の中で、特にフライス盤とマシニングセンタ加工の世界にドラマを感じており、もっと多くの人へ切削加工の魅力を伝えたいと考えている。
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