軟鋼加工速度が最大10%向上した炭酸ガス2次元レーザー加工機を発表FAニュース

三菱電機は、炭酸ガス2次元レーザー加工機の新製品として、薄板から厚板までの加工で加工性能・操作性が向上した「ML3015SR-32XP」を発表した。最新ビーム制御を採用したことで、同社従来機に比べて板厚12mmの軟鋼加工速度が最大10%向上した。

» 2015年07月28日 07時00分 公開
[MONOist]

 三菱電機は2015年7月13日、炭酸ガス2次元レーザー加工機の新製品として、薄板から厚板までの加工で加工性能・操作性が向上した「ML3015SR-32XP」を発表した。発売は同年9月1日の予定となる。

 ML3015SR-32XPは、最新ビーム制御を採用したことで、同社従来機に比べて板厚12mmの軟鋼加工速度が最大10%、板厚6mmのステンレス加工速度が最大40%向上。これにより、薄板から厚板まで、さまざまな板厚の加工時間を短縮した。板厚10mmのステンレスでは、切断面粗さは最大80%低減している。

 また、独自の制御技術により、加工開始までの準備動作時間を最大70%短縮し、稼働効率も向上した。電力・ガス消費量モニターを搭載し、加工完了後に発振器・冷却装置などを段階的に停止させるecoモードにより、待機時の消費電力は最大93%削減した。

 さらに、操作画面の加工状況に類似した写真を選択することで、作業者の熟練度に依存せず、高品位な加工が可能。加工状態を見ながらダイヤル操作で加工条件を補正するなど、使いやすさも追求した。

 標準価格は9050万円(税別)で、年間の生産台数は70台を予定している。

photo ML3015SR-32XP

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