食べ物を好きなカタチで作り出せる「3Dフードプリンタ」：3Dプリンタニュース（2/2 ページ）

[八木沢篤，MONOist]

日本の食品産業とのコラボに期待

　XYZ Food Printerの最大造形サイズは、150×200×150mmで、積層ピッチは0.8〜3.2mm。XYZ Food Printer本体には最大3本の専用カートリッジが搭載可能で、ノズル直径1mm、2mm、4mmの3種類の専用カートリッジが用意されている。

　XYZ Food Printerの操作は、本体前面に搭載された5インチのカラー液晶タッチパネルで行う。また、任意の3Dデータ（STLファイル）を出力する場合は、XYZ Food Printer専用ソフトウェアを介して、印刷設定などを行うことができる。

開発中のXYZ Food Printer専用ソフトウェアの画面。「ダヴィンチ」シリーズで使われている「XYZware」がベースとなっている

　展示会場のプレゼンテーションステージでは、XYZ Food Printerを用いたデモンストレーションを披露。抹茶味の練り切り（和菓子）を実際に出力し、来場者に振舞っていた。

（左）熊の形をしたクッキー／（中）チョコレートも立体的な形状で出力できる／（右）抹茶味の練り切り（和菓子）　※画像クリックで拡大表示

　現在のところ、XYZ Food Printerの日本国内での販売時期および価格は未定であるが、三井食品フードショー 2015の出展にあわせ来日した、New Kinpo Group CEO 兼 XYZprinting 会長 兼 XYZプリンティングジャパン 代表取締役の沈軾栄（サイモン・シェン）氏は次のように展望を述べる。

　「フードプリンタは、私たちの生活をより便利にするものだ。自分の食べたいものを印刷できる時代がもう目の前まで来ている。三井食品をはじめとする日本の食品産業とコラボレーションすることで、フードプリンタの新しい未来を確立していきたい」（シェン氏）。

New Kinpo Group CEO 兼 XYZprinting 会長 兼 XYZプリンティングジャパン 代表取締役の沈軾栄（サイモン・シェン）氏

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