ソリッドワークス・ジャパンは「第26回 設計・製造ソリューション展(DMS2015)」(会期:2015年6月24〜26日)に出展し、設計効率化を支援するSOLIDWORKS製品群を訴求した。
ソリッドワークス・ジャパンは2015年6月24〜26日の3日間、東京ビッグサイトで開催されている「第26回 設計・製造ソリューション展(DMS2015)」に出展し、設計効率化を支援するSOLIDWORKS製品群を訴求。展示ブースでは、3次元CAD「SOLIDWORKS」、解析ツール「SOLIDWORKS Simulation」、電気設計ツール「SOLIDWORKS Electrical」などに関する展示デモを行っていた。
数ある製品群の中で注目したのは、3次元モデルデータそのものに製造情報(PMI)を埋め込むことで、2次元図面の作成量を削減し、製造プロセスの効率化やコスト削減などを推し進めることができる「SOLIDWORKS MBD」だ。MBDとは、“Model Based Definition”の略。
SOLIDWORKS MBDは、3次元モデルデータにPIMを追加していき、必要なビューと表示寸法、アノテーションなどをそれぞれ登録していくことで、製造プロセスで必要となる全ての情報を3次元モデルデータに統合することができるツールだ。「作成したデータはSOLIDWORKS上で確認できる他、無料の『eDrawings Viewer』でも開くことができる。また、3D PDFとして書き出すことも可能なので、『Adobe Reader』でも閲覧できる」と説明員。なお、3D PDFへの書き出しの際に使用するテンプレートは、提出先や用途に応じてカスタマイズすることが可能だという。
「従来は、作業指示のために加工用の2次元図面が活用されてきたが、せっかく分かりやすい3次元モデルデータがあるのであれば、そちらに製造情報を付加して活用していこうということで最近注目されている。PIMを3次元モデルデータで直接伝えることができるので、作業指示やコミュニケーションミスを軽減できる」(説明員)。
SOLIDWORKS MBDは、「MIL-STD-3100A」「ASME Y14.41」「ISO 16792」といった業界標準規格への準拠を支援する。「米国では、国防省との取引などで加工データを申請する際、3次元形状で図面を提出するように義務付けられており、SOLIDWORKS MBDの採用が進んでいる。日本でも業界・標準化団体の動きによっては、今後3次元PIMの必要性が高まっていくのではないか」と説明員。
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