GEヘルスケア・ジャパンは、PET検査で使用する放射性薬剤を自動合成する放射性医薬品合成設備「FASTlab」に、βアミロイド検出用薬剤「ビザミル」の合成機能を追加し、2015年5月19日付で薬事承認を取得した。
GEヘルスケア・ジャパンは2015年6月1日、放射性医薬品合成設備「FASTlab(ファストラボ)」でのβアミロイド検出用薬剤「ビザミル」(一般名:フルテメタモル)の合成機能について、同年5月19日付で薬事承認を取得したと発表した。ビザミルのカセットは、同年7月に発売の予定。
FASTlabは、同社が2012年4月に日本での販売を開始した、PET(陽電子放射断層撮影装置)検査で使用する放射性薬剤を自動合成する放射性医薬品合成設備。今回、腫瘍の診断などに使用される放射性薬剤FDG(フルデオキシグルコース)の合成機能に加え、新たにビザミルの合成機能が追加された。
ビザミルは、アルツハイマー病や他の認知障害が疑われる成人患者の脳内で見られる老人斑と呼ばれるタンパク質の主成分、βアミロイドの沈着を可視化する薬剤。ビザミルの合成機能が追加されたことで、国内では初めて、1台で複数のPET薬剤の合成ができる装置となった。
同社では、同装置を用いることで、院内の限られたスペースと時間内で1日に2剤の合成が可能となり、疾病診断にPETを活用する施設において有用なインフラになるとしている。
GEヘルスケアが日本発の次世代MRIを投入、3.0T機で1.5T機と同じ設置面積
“日本人の匠の技”が生きるCT装置、GEが発売
大画面で見やすい、GEヘルスケアが最先端手術向けのX線撮影装置を発売
GEヘルスケア、先天異常を早期発見するプレミアム超音波画像診断装置を発売
画像診断で高まる3D表示へのニーズ、3Dプリンタとの連携もCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
医療機器の記事ランキング
コーナーリンク