米国の第三者安全科学機関であるUL(Underwriters Laboratories)とルイビル大学は、積層造形技術に関するトレーニングセンター「UL Additive Manufacturing Competency Center」を2015年秋に開設すると発表した。
米国の第三者安全科学機関であるUL(Underwriters Laboratories)とルイビル大学(米国ケンタッキー州)は、積層造形技術に関するトレーニングセンター「UL Additive Manufacturing Competency Center(以下、UL AMCC)」を設立し、2015年秋にルイビル大学の隣接地に開設すると発表した。3Dプリンタによる積層造形にかかわる技術者や事業者が、先進的な知識と技術を習得できる拠点を目指すという。
UL AMCCでは、特に金属積層造形における実践的トレーニングや、設計計画、設計修正、機械設定、部品製造、後処理、部品検査/試験/検証を網羅したカリキュラムを展開する予定。同カリキュラムの受講者は、積層造形による金属部品や新素材の製造、安全システムの構築、原材料や機械に起因する危険の特定、設計に安全対策を組み込んだ部品の製造方法などを習得できるという。
さらに、UL AMCCはルイビル大学のインスティチュートフォープロダクトリアライゼーション(IPR)に参加。GEとLocal Motorsが開始した製造プラットフォーム「FirstBuild」のメンバー企業と協力し、知識の共有も図っていく予定だ。
UL AMCCで展開するカリキュラムは半年から1年ごとに更新され、積層造形技術の発展に合わせて新たな内容を加えていくという。また、ULは2016年中に積層造形従事者を認証するプログラムを開発するとしている。
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