金属積層造形スキルを短期習得できるトレーニングプログラム3Dプリンタニュース

NTTデータエンジニアリングシステムズは、独EOS社製の金属積層造形3Dプリンタ向けのトレーニングプログラムの提供を2015年2月1日より開始すると発表した。

» 2015年01月21日 13時00分 公開
[MONOist]

 NTTデータエンジニアリングシステムズは2015年1月21日、独EOS社製の金属積層造形3Dプリンタ「EOSINT/FORMIGA」向けのトレーニングプログラムの提供を同年2月1日より開始すると発表した。受講料は68万円からで、2015年度で30コースの受注を目標に掲げる。

 同プログラムでは、ハイエンド3Dプリンタを利用するための基本オペレーションから、金属積層造形に最適化された3Dデータの作成方法、製品の量産化を見据えたレーザー照射パラメータ設計など、ハイエンド3Dプリンタの活用および最終製品の量産のためのアプリケーションコンサルティングまで、総合的なトレーニングプログラムをそろえる(表1)。

 3Dプリンタは、切削加工や塑性加工といった従来工法で実現できなかった形状を造形できるため、設計自体の発想の転換が求められる。特に、金属の造形物においては、量産を視野に入れた上で、造形可能なデータを設計する必要がある。同プログラムを受講することで、ハイエンド3Dプリンタの導入によるトータルな製造プロセスの早期確立を実現することができるという。

トレーニングプログラムの構成と2015年2月に導入される予定の「EOS M290」(右) 図1 トレーニングプログラムの構成と2015年2月に導入される予定の「EOS M290」(右) ※出典:NTTデータエンジニアリングシステムズ

 今後、同社は金属3Dプリンタの最新機種の導入など、さらなるサポート体制の強化を行い、プログラムおよびサービスメニューの充実を図っていく考えだ。

コース 内容 対応機種 受講日数
基礎トレーニング 装置の運用に必要な基礎知識と操作方法を習得します EOS M、EOSINT P3、EOSINT P7、FORMIGA 5日
3Dデータ設計手法トレーニング 従来の工法とは異なる、3Dプリンタの利点を生かした設計をするための知識を習得します EOS M 2日
レーザー照射パラメータ設計トレーニング 造形物の物性改良や材料開発に必要なパラメータの活用法を習得します EOS M 2日
アプリケーションコンサルティング 金属積層造形技術を用いた最終製品の量産を実現するための総合支援サービスを提供します EOS M
表1 サービスプログラムの内容(概略)

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