医療情報管理の安全対策強化に向け、アクセス制御システムを提案医療機器ニュース

サウスコ・ジャパンは、医療情報管理の物理的な安全対策強化に向け、電子アクセスソリューションの国内需要を開拓すると発表した。電気的に鍵を開閉する電子ロータリーラッチを中心に、ユーザーの用途に応じた電子アクセスシステムを提案していく。

» 2015年05月18日 08時00分 公開
[MONOist]

 サウスコ・ジャパンは2015年4月30日、医療情報管理の物理的な安全対策強化に向け、電子アクセスソリューション(EAS)の国内需要を開拓すると発表した。電気的に鍵を開閉する電子ロータリーラッチ「R4-EM」を中心に、キーパッドや近接カードリーダなどの各種アクセス制御装置と組み合わせ、ユーザーの用途に応じた電子アクセスシステムを提案していく。

 医療施設では現在、医療情報の厳重な管理が必要とされている。安全な情報管理体制の構築には、ネットワーク面でのセキュリティ対策に加え、電子カルテ端末やディスプレイ、医療用カートといった医療機器本体への物理的なアクセスをハードウェアで制御する物理セキュリティへの対策も必要となる。

 R4-EMは、センサーと複数信号の出力機能を備え、ローカルおよび遠隔監視の両用途にデータ提供が可能な電気機械式ラッチとなる。独立型のキーパッド、ネットワークに組み込まれた近接カードリーダ、生体認証・指紋照合システムなどのアクセス制御装置と組み合わせることで、より厳格な物理セキュリティ対策を医療機器に施せるという。

 また、R4-EMを用いた電子アクセスシステムを導入することで、物理的な鍵の管理問題を解消できる。電子認証によってユーザーのアクセス権を簡単に追加・削除でき、遠隔からの更新も可能。さらに、機器内部にロック・ラッチ機構を搭載し、攻撃ポイントを表面に露出させないことで、外部からの破壊行為を最小化できる。複数台の監視カメラや他の保護装置とネットワーク接続する他、既存のビルセキュリティシステムとも統合できる。これにより、新たな機器の導入や入れ替えの際にも、医療施設の既存のセキュリティシステムを生かすことができる。

photo サウスコの電子ロータリーラッチR4-EM(左)と近接カードリーダ(右)

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