ロレアルグループは、パーソナライズされた肌分析を5分で提供する卓上型デバイス「ロレアル セル バイオプリント」を発表した。頬に貼ったテープを溶液に入れるだけで、肌年齢や特定成分への反応性を分析できる。
ロレアルグループ(ロレアル)は2025年1月6日(現地時間)、パーソナライズされた肌分析をわずか5分で提供する卓上型デバイス「ロレアル セル バイオプリント」を発表した。2025年後半にアジア圏において試験導入する予定だ。
ロレアル セル バイオプリントは、肌年齢や特定成分への反応性など個人の肌について、非侵襲的に分析する卓上型デバイスだ。ロレアルのロンジェビティ統合科学と、韓国のスタートアップNanoEnTekとの独占的パートナーシップにより開発された。ロレアルが特定したタンパク質バイオマーカーを、NanoEnTek独自のマイクロ流体ラボオンチップ技術を用いて測定する。
同デバイスは、肌年齢を計算して老化の兆候を遅らせるためのパーソナライズされたアドバイスを提供するほか、特定の有効成分が自分の肌に効果があるのかを予測するのに役立つ。また、シミや毛穴が目立ちやすいタイプかなど、表面に現れる前の潜在的な肌トラブルの予測にも有用で、予防対策が可能になる。
分析方法は、ユーザーの頬に貼った顔用テープをバッファー溶液に入れ、溶液を同デバイスのカートリッジにセットして機械に挿入する。分析中、スキンコネクトデバイスでユーザーの顔画像を数枚撮影し、肌の悩みと加齢に関するアンケートに回答してもらう。
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