「アコード」のミリ波レーダーが防護柵を誤認識、走行中に急停止するおそれ : 安全システム
ホンダは、2013年6月に発売した「アコード ハイブリッド」と「アコード プラグインハイブリッド」のリコールを国土交通省に提出した。自動ブレーキ機能におけるミリ波レーダーの障害物検知プログラムが不適切で、路肩や中央分離帯などの防護柵を先行車として誤認識して、まれに急ブレーキが掛かるおそれがあるという。
ホンダは2015年5月14日、2013年6月に発売した「アコード ハイブリッド」と「アコード プラグインハイブリッド」のリコールを国土交通省に提出した。対象となるのは、アコード ハイブリッドが2013年5月〜2015年4月に製造した1万666台、アコード プラグインハイブリッドが2013年12月〜2014年9月に製造した94台で、合計1万760台。
リコール原因は先行車両との衝突事故の回避や被害軽減を行うための運転支援システム「衝突軽減ブレーキ」の不具合である。具体的には、ミリ波レーダーによる障害物検知プログラムが不適切なため、路肩や中央分離帯などに防護柵があると、先行車との車間距離が離れた際に、受信したミリ波情報をまれに先行車などの前方障害物と誤認識することがある。このため、衝突の可能性がないのにメーター内のマルチインフォメーションディスプレイに警告表示がされるとともに警告音を発し、予期せぬ急ブレーキが掛かるおそれがある。
市場での不具合発生件数は2件。物損事故が1件発生している。
改善措置は、リコール対象となる全車両で、衝突軽減ブレーキの障害物検知プログラムを対策プログラムに書き換える。
「アコード ハイブリッド」のリコールの不具合発生箇所(クリックで拡大) 出典:国土交通省
大衆車にも求められる「予防安全」
自動車の予防安全システムに用いられているセンサーのうち、事故回避に最も役立つものがミリ波レーダーである。この車載ミリ波レーダーについては、現在、大衆車にも広く搭載できるように低価格化を図るべく開発が進んでいる。本稿ではまず、車載ミリ波レーダーの特性や、使用されている周波数帯域に関する各国/地域の法規制について説明する。その上で、大手ティア1サプライヤや送受信ICを開発する半導体メーカーによる低価格化に向けた取り組みを紹介する。
「アコードプラグイン」の複合燃費は70.4km/l、アウトランダーとプリウス上回る
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ホンダが自動ブレーキで「時速XXkm以下なら衝突回避」を明言しない理由
「第20回ITS世界会議東京2013」の併催イベントとして、現行車両の安全システムを体験できる「体験しよう! 自動運転に向けて in お台場―世界のクルマが集合―」が開催されている。ホンダの新型「フィット」に搭載されている「シティブレーキアクティブシステム」を体験してきたので、その時の映像と合わせてリポートする。
マツダの自動ブレーキ試乗会事故、使用車両に故障や異常は見つからず
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