ステアバイワイヤ向けクラッチユニットや高性能軽量ハブジョイントなどを展示人テク展2015 開催直前情報

NTNは、「人とくるまのテクノロジー展(人テク展)2015」において、最新の後輪独立転舵システムの他、多様化する自動車用パワートレインへの対応や、安全性の向上、低燃費化といったさまざまな課題に向けた次世代の最新技術を紹介する。

» 2015年05月12日 08時00分 公開
[朴尚洙MONOist]

 NTNは2015年5月8日、「人とくるまのテクノロジー展2015」(2015年5月20〜22日、パシフィコ横浜)の出展概要を発表した。『New Technology Shift to Next Stage』をテーマに、最新の後輪独立転舵システムの他、多様化する自動車用パワートレインへの対応や、安全性の向上、低燃費化といったさまざまな課題に向けた次世代の最新技術を紹介する。

 主な展示品として挙げているのが、次世代ステアリング用メカニカルクラッチユニット(MCU)、パーキング機能付き電動ブレーキシステム、電動油圧ブレーキ用ボールねじ駆動モジュール、高性能軽量ハブジョイント、低断面高強度プレスプーリの5つだ。

NTNの「人とくるまのテクノロジー展2015」のブースイメージ NTNの「人とくるまのテクノロジー展2015」のブースイメージ 出典:NTN

 次世代ステアリング用メカニカルクラッチユニットは、日産自動車の「スカイライン」のステアバイワイヤシステムに採用された製品だ(関連記事:NTNがステアリング用MCUを開発、新型「スカイライン」のステアバイワイヤに採用)。電磁クラッチの高応答性と、ローラクラッチの高負荷容量設計によって、ステアバイワイヤシステムに万が一の不具合が発生した時に、ステアリングの機械的締結を行える。

 パーキング機能付き電動ブレーキシステムは、モーターの回転運動を精度良く直線運動に変換してきめ細かなブレーキ力の調整を行える。回生ブレーキとの協調制御により、電気自動車やハイブリッド車のエネルギー効率の向上が可能だ。

 電動油圧ブレーキ用ボールねじ駆動モジュールは、高負荷容量のボールねじに支持軸受や焼結部材などを組み合わせた小型の駆動モジュール商品。モータの回転運動を精度良く直線運動に変換し、きめ細かなブレーキ力の調整で、より多くの走行エネルギーの回生を可能とする。

 高性能軽量ハブジョイントは、独自のプレスコネクト方式の適用により大幅な軽量化を実現したスプライン嵌合部にすきまのないハブジョイントだ。等速ジョイントと3世代ハブベアリングのボルト締結により、従来の車両生産ラインと同様の組み立てが可能な構造になっている。

 低断面高強度プレスプーリは、解析技術を駆使した最適形状設計とプレス成形技術の改良によって実現した製品。プーリ部を従来品の約7割に低断面化し、外径の大きな軸受を組み合わせられるので、プーリ耐荷重性が2倍以上になった。

人とくるまのテクノロジー展2015

会期 2015年5月20日(水)〜22日(金)
時間 10:00〜18:00(22日は17:00まで)
会場 パシフィコ横浜
NTN・ブースNo. 317


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