中国で製造業向けのグローバル調達ロジスティクスサービスを提供開始製造マネジメントニュース

日立製作所は、中国の現地法人である日立(中国)有限公司が、2015年4月1日付でスマートロジスティクスサービス事業推進部を設立し、中国において「製造業向けグローバル調達ロジスティクスサービス」の提供を開始すると発表した。

» 2015年04月15日 09時00分 公開
[MONOist]

 日立製作所(以下、日立)は2015年3月30日、中国の現地法人である日立(中国)有限公司が、同年4月1日付でスマートロジスティクスサービス事業推進部を設立し、中国において「製造業向けグローバル調達ロジスティクスサービス」の提供を開始すると発表した。

 日立では、日立ハイテクノロジーズ(以下、日立ハイテク)や日立物流などのノウハウを活用し、調達業務の集約、共同保管、共同輸送を行うことで、調達・物流業務のコスト低減を図るスキームを構築している。これまで、グループ内でその適用を進めてきたが、日立グループ約180社、約70の製造拠点が進出する中国では、2014年6月から適用を開始している。今回、こうした経験・ノウハウを生かし、まずは中国において同サービスを展開することを決定した。

 新設するスマートロジスティクスサービス事業推進部には、日立のコンサルティング部門、IT部門に加え、日立ハイテクおよび日立物流の中国現地法人にある営業機能の一部を集約する。これにより、主に調達・物流領域を対象に、顧客の現状分析、改善テーマの抽出、想定効果算定などの上流コンサルティングから、ITサービスや調達代行、物流アウトソーシングまでをワンストップで提供する。なお、同サービスを中国のグループ会社の部品調達業務に一部先行適用したところ、10〜20%の輸配送コスト削減効果が得られたという。

 日立では、同サービスを中国で提供することで、2018年度までに累計700億円の売り上げを目指すとしている。さらに今後、ASEAN地域においても順次展開・拡大する予定だ。

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