IoTデバイスをモバイルネットワークで利用する際、ネットワーク負荷を軽減する通信技術をNECが開発した。制御信号数を従来比で約1/10に削減する。「3GPP Release12」に採用された。
NECは2015年4月7日、IoTデバイスをモバイルネットワークで利用する際のネットワーク負荷を軽減する通信技術を開発したと発表した。本技術の適用により、制御信号数を従来比で約1/10に削減することが可能で、接続性や信頼性の向上が期待できるとしている。
通信を定期的に繰り返すスマートメーターや、ネットワークのエリアをまたぐ移動を高速移動する自動車など、人が携帯するモノと異なる動きをするIoTデバイスは、元来人が持つモノへ最適化されたモバイルネットワークにおいて、不要な制御信号を大量に発生させてしまう。
この技術はIoTデバイスの通信頻度や移動の有無、速度など、デバイスの特性や状況に合わせた制御を通信事業者のネットワークとIoTデバイスの間で行うことで、モバイルネットワークにおけるIoTデバイスの発着信時の不要な制御信号を削減する。モバイルネットワークの標準化団体「3GPP」の発行した4G LTE-Advancedに向けた「3GPP Release12」に採用されており、今後、さまざまな製品への実装が見込まれる。
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