第2位にランクインしたのは、トヨタの5ナンバーサイズのミニバン「ノア」と「ヴォクシー」を比較した記事です。2014年10月には、ノアとヴォクシーの姉妹車である「エスクァイア」も発売されました(関連記事:トヨタの新型ミニバン「エスクァイア」は“ひとつ上”を目指した高級車)。ミニバンなどのファミリーカーとして利用されるクルマにおいて重要になる車内空間の広さ。しかし、ただ車内が広いだけでなく、当然ながら高い燃費性能も求められます。いかに限られた空間を活用した設計を行うかは、各自動車メーカーの技術やアイデアの見せ所でもあります。
もちろん、こうしたユーザーの使い勝手を意識した車内空間の設計と、自動車の性能向上を両立させするというのは、ミニバンに限らず多くの車種にも当てはまることです。特に軽自動車市場における各自動車メーカーの競争が印象的だったように思います。中でも大きなトピックとしては、「ハスラー」などの販売が好調なスズキと、これまで日本国内の軽自動車販売台数のトップシェアを維持してきたダイハツ工業との激しい競争が目立ちました(関連記事:新型「ムーヴ」が目指す軽自動車の本質は「低価格・低燃費」 )。
ユーザーからの人気が高まる軽自動車ですが、2015年4月には軽自動車税の増税が控えています。今後の市場動向や各自動車メーカーの戦略にも引き続き注目です。
第3位にランクインしたのは、ホンダの「フィット ハイブリッド」のリコールに関する記事でした。2014年の自動車関連の話題としてこの「リコール」は外せないのではないでしょうか。ランクインしたのは、フィット ハイブリッドの3回目のリコールに関する記事です。2014年10月23日には通算5回目となるリコールが発表されています。ホンダにとっては少し厳しい1年となりました。
リコールといえば、忘れてはならないのがタカタ製エアバッグ問題です(関連記事:タカタのエアバッグ問題が示唆する今後の自動車開発のリスク)。米国運輸省高速道路交通安全局(NHTSA)が、リコールの対象地域を全米に拡大するようタカタに要請するなど、事態はより深刻になっています。またタカタが、年末も押し迫った2014年12月24日に突然の社長交代を発表するなど混迷の度合いはさらに深くなっています。2015年は、この問題が解決の方向に向かうことを願いたいところです。
それでは、ランキングトップ10を見てみましょう。
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