新型ムーヴは、燃費や走行安定性などの基本性能を高めた他、同社の運転支援システム「スマートアシスト」に新機能を追加した。新機能は「後方誤発進抑制制御機能」で、リヤバンパーに搭載された超音波センサーで車両後方の障害物を検知して、車両を後退させる際のアクセルペダルの誤操作による衝突事故などを防ぐものだ。また、これまでスマートアシストの1機能だった横滑り防止装置は、今回のフルモデルチェンジで全車標準装備となった。
新型ムーヴには、「ムーヴ カスタム」に新グレードとなる「ハイパー」が追加され、ムーヴ、ムーヴ カスタムをあわせて14種のグレードが用意された。また、カラーバリエーションも「ムーヴ史上最多」(ダイハツ)となる21色が設定されている。その他に、インパネに車速やギアシフト位置、メンテナンス情報などを表示できる液晶カラーディスプレイを搭載するなど、ユーザーの利便性に配慮した改良が加えられた。
三井氏は、スズキとのシェア争いについて「最も重要なことは目標としている年間販売台数66万台の達成。その上でシェアがどうなるかは分からない」とした。また、消費税増税以降、停滞傾向にある新車市場については「少しずつユーザーが戻ってきていると感じている」としており、「先日発表した『ウェイク』など、2014年の量販車種を相次いで投入したことで、当社の販売店を訪れるユーザーの数は増えている。新型ムーヴを含め、ダイハツは2014年度に新型車をフルラインアップで用意した。2015年1〜3月の売り上げは期待できると考えている」と語り、新型車の投入に対する手応えを強調した。
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